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ホーム >  教育学部 >  教員紹介 >  教育学部こども教育学科 >  畑中 千晶 教授 (日本近世文学、比較文学)

畑中 千晶 教授 (日本近世文学、比較文学)


自己紹介

『男色を描く―西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』について

日本の古典における男色の世界、二次創作、「萌え」の共振、そしてアジアにおけるBL解釈からLGBT事情まで、時代や国の中で変化していく、恋愛・性愛の多様性を探る1冊です。井原西鶴の『男色大鑑』(なんしょくおおかがみ)をBL(ボーイズ・ラブ)の視点からコミカライズした『男色大鑑-武士編-』『男色大鑑-歌舞伎若衆編-』『男色大鑑-無惨編-』(すべてKADOKAWA、2016年、畑中教授が解説を執筆しています)を発端に、コミカライズの世界、BL世界からのアプローチを取り上げ、様々な視点から新しい古典文学の可能性や問題を検討しています。

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担当科目

日本文化論
国語
児童文学論
文学入門

専攻分野

日本近世文学、比較文学

ゼミナール

「日本文学を通じて、日本の言語と文化に触れよう」

主要著作

著書

  • 『これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える』文学通信、2021年(単著)
  • 『全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉』染谷智幸/畑中千晶編、文学通信、2019年(共編著)
  • 『全訳 男色大鑑〈武士編〉』染谷智幸/畑中千晶編、文学通信、2018年(共編著)
  • 『気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴』西鶴研究会編、笠間書院、2018年(共著)
  • 『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』染谷智幸/畑中千晶編、勉誠出版、2017年(共編著)
  • 『西鶴が語る江戸のダークサイド』西鶴研究会編、ぺりかん社、2011年(共著)
  • 『鏡にうつった西鶴 翻訳から新たな読みへ』おうふう、2009年(単著、平成22年度国際文化表現学会賞受賞)
  • 『西鶴諸国はなし』西鶴研究会編、三弥井書店、2009年(共著)
  • 『西鶴が語る江戸のラブストーリー』西鶴研究会編、ぺりかん社、2006年(共著)
  • 『西鶴が語る江戸のミステリー』西鶴研究会編、ぺりかん社、2004年(共著)
  • 『米国議会図書館蔵日本古典籍目録』八木書店、2003年(研究分担)

論文

  • 「雪月花・魂の片割れへの渇望—『男色大鑑』のアダプテーションがもたらしたもの—」『人文科学研究(キリスト教と文化)』国際基督教大学キリスト教と文化研究所、第52号、2021年3月
  • 「『花実御伽硯』の粉本―写本『続向燈吐話』の利用について」『敬愛大学国際研究』第32号、敬愛大学国際学会、2019年3月
  • 「現代日本のBL文化と古典の再評価 —西鶴『男色大鑑』の挿絵における視覚的効果と現実について—」『タイ国日本研究国際シンポジウム2018論文集』チュラーロンコーン大学文学部東洋言語学科日本語講座、2019年3月
  • 「江戸の「二次創作」―都の錦『風流源氏物語』を読み直す―」寺田澄江/加藤昌嘉/畑中千晶/緑川眞知子編『源氏物語を書きかえる』青簡舎、2018年11月
  • 「アダプテーションから読む『男色大鑑』 「萌え」を共振・増幅させていく「創作」」染谷智幸/畑中千晶編『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』勉誠出版、2017年9月
  • 「連句を訳す —西鶴『大矢数』未発表仏訳草稿における試み」『敬愛大学国際研究』第30号、敬愛大学国際学会、2017年3月
  • 「西鶴が『男色大鑑』に登場するのはなぜか」『もう一つの日本文学史 室町・性愛・時間』勉誠出版、2016年3月
  • 「西鶴の隠れ里—描かれざる空白を読む—」『敬愛大学国際研究』第25号、敬愛大学国際学会、2012年2月
  • 「フランス語の井原西鶴—『浮世の月』における試み—」日本比較文学会編『越境する言の葉-世界と出会う日本文学 日本比較文学会学会創立六〇周年記念論文集』、彩流社、2011年6月
  • 「我らは男色の道を分て—〈演出〉で読む『男色大鑑』—」『西鶴と浮世草子研究』第4号、笠間書院、2010年11月
  • 「ルネ・シフェールの仏訳について」『講座源氏物語研究第十二巻 源氏物語の現代語訳と翻訳』おうふう、2008年6月
  • 「フランスにおける西鶴研究…半世紀の歩みと今後」『西鶴と浮世草子研究』第2号、 笠間書院、2007年11月
  • 「西鶴作品の仏語訳再考」『平成18年度研究成果報告 井原西鶴と中世文学』 国文学研究資料館 招聘外国人共同研究、2007年3月
  • 「西鶴「男色大鑑」の多声性と滑稽-海外での読みが促しているもの-」 『日本比較文学会東京支部研究報告』第2号、日本比較文学会東京支部、2005年9月
  • 「此道すきものゝ我なれば—「男色大鑑」巻六の五「京へ見せいで残りおほいもの」—」『西鶴、挑発するテクスト』国文学解釈と鑑賞別冊、至文堂、2005年3月
  • 「「男色大鑑」の隠者」 『日本文学』日本文学協会、2004年12月
  • 『鏡にうつった西鶴 翻訳から新たな読みへ』2004年4月20日国際基督教大学提出、博士学位論文
  • 「西鶴偽作説論争再考—森銑三氏から語りの構造へ—」『雑誌シグノ』第5号、研究会シグノ、2000年5月
  • 「アーサー・ウェイリーの翻訳—浮舟巻における実践と理論—」『ICU比較文化』第32号、国際基督教大学比較文化研究会、2000年3月
  • 「西鶴の語り手とフランス語訳—「ぞかし」の一人称性を中心に—」『駒澤大学外国語部論集』第50/51号、2000年3月
  • 「変容する語り手 フランス語訳から見た井原西鶴」『雑誌シグノ』第2号、研究会シグノ、1995年11月
  • 「フランス語訳から見た井原西鶴—「好色五人女」巻三おさんの人物造形について—」『国際日本文学研究集会会議録(第18回)』国文学研究資料館、1995年7月

その他

  • 【シンポジウム傍聴記】「第 55 回東京支部大会「シンポジウム」 傍聴記」『日本比較文学会東京支部研究報告』第15号、日本比較文学会東京支部、2018年11月
  • 【項目執筆】長谷川強監修『江戸時代の社会・風俗がわかる 浮世草子大事典』笠間書院、2017年10月
  • 【シンポジウム傍聴記】「国際連携研究「日本文学のフォルム」第 2 回国際シンポジウム「男たちの性愛—春本と春画と—」『国文研ニューズ』No. 39、独立行政法人国文学研究資料館、2015年
  • 【挿絵解説】「 「男色大鑑」全挿絵解説」(『西鶴浮世草子全挿絵画像CD』所収)『西鶴と浮世草子研究』第1号特別付録、2006 年6月
  • 【項目執筆】佐伯孝弘・杉本和寛編『西鶴と浮世草子 最新文献ガイドブック[平成15~17年版]』 『西鶴と浮世草子研究』第1号特別付録 、2006年6月
  • 【項目執筆】『朝日現代用語知恵蔵2000別冊付録 朝日新聞連載小説の120年』 朝日新聞社、2000年1月
  • 【翻訳】ハルトムート・オ・ロータモンド著「明治期の説教における西洋のイメージ」 『駒澤大學佛敎文學研究』創刊号、1998年3月(原語:フランス語)

最終学歴

国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了
博士(学術)

主な現職(本学部関係を除く)

青山学院大学文学部非常勤講師
駒澤大学外国語部非常勤講師

これまでの主な経歴

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部日本語補講講師
成蹊大学文学部非常勤講師
青山学院大学文学部非常勤講師

所属学会

日本近世文学会(HP委員長、編集委員)
日本比較文学会
国際文化表現学会
ヨーロッパ日本研究協会(EAJS)

趣味

美術館めぐり

学生へのメッセージ

よく考えることを習慣にしましょう。大学4年間で身につけるべきものは、もしかすると、知識よりも「考える力」の方かもしれません。