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本学学生が、東京2020パラリンピック競技大会のボランティア等で活躍


2021年7~9月開催の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」では、本学の多くの学生や教職員が、大会成功のために活躍しました。
この記事では、2021年8月24日に開会した「東京2020パラリンピック競技大会」での学生の活躍を紹介いたします。

車いすフェンシング競技ボランティア

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い1年延期された本大会の成功に向け、本学では地域連携センターが窓口となり、2019年2月から「車いすフェンシング」競技の学生ボランティア育成に取り組んできました。
この取り組みは、先行して競技ボランティア育成を始めていた帝京平成大学や千葉大学とのご縁によるものでしたが、NPO法人日本車いすフェンシング協会(理事長・加藤伸也)から講師を3回本学に招き、車いすフェンシングという競技への理解を深めると同時に、ボランティアとしての技術向上に取り組んできました。新型コロナウイルスの感染が拡大を始めてからは、残念ながら実技研修が1年半にわたり行えず、学生たちは動画やマニュアルを頼りに準備を重ねてまいりました。
本学では卒業生も含め33名が、車いすフェンシング競技ボランティアに登録。大会延期などの理由で10名が辞退を余儀なくされましたが、21名が8月23日~29日の公式練習期間及び競技期間に、会場の幕張メッセで活動を行いました。特に25日からの競技期間では、選手・審判の誘導や選手のピスト(*)への固定(選手一人につきボランティアが3名必要です)、選手の剣や用具が入ったバッグの運搬のほか、試合後のピストなどの消毒など様々な活動に他大学の学生たちと共に献身的に取り組みました。
学生たちを含む多くのボランティアスタッフに対し、国際競技団体や大会役員などからの賛辞も寄せられ、5日間の競技は成功裡に幕を閉じました。
(*)ピスト:選手は車いすに乗ったまま競技を行うため、ピストと呼ばれる金属製の台座に車いすを固定します。

参加証の贈呈

今回の東京2020大会で活動したボランティア全員に、東京2020大会組織委員会(橋本聖子会長)と国際パラリンピック委員会(アンドリュー・パーソンズ会長)の連名で参加証が発行されました。参加証には一人ひとりの氏名が印字されており、本学では10月25日に学生たちを集め、中山学長から交付いたしました。
中山学長からは、「コロナ禍で賛否あるなか、みなさんの力のおかげで大会が無事に行われました。会場での観戦はできなかったものの、改めてスポーツの持つ力の大きさを感じさせられました。この厳しい状況下でも滞りなく競技が行われたのは、皆さん一人ひとりの活躍の成果で、まさに『敬天愛人』の建学の精神を具現化したものだといえます。ありがとうございました」との言葉が、参加した学生たちにありました。
教育実習などのため参加できた学生は10名でしたが、一人ひとりが2ヶ月前の活躍を思い出し、感慨深く思っていたようです。


NHKテレビ番組への出演

NHKで8月24日に放送された番組「東京2020パラリンピック開会式直前スペシャル」には、本学学生3名がリモート出演で開会式を直前に控えたスタジオを盛り上げました。

出演した3名は、いずれも4年生。「パラスポーツフェスタちば」や「いなげボッチャカップ」などの機運醸成イベントに出場者、運営者として携わりました。また車いすフェンシング競技ボランティアに参加していたものの、大会延期に伴いやむなく競技会場での活動を断念した学生もいました。
3名は番組中、あるときは用意された○×札を用いて、またあるときは笑顔と拍手で番組を盛り上げ、スタジオの進行役やゲスト、そして視聴者のパラリンピック開会への胸の高まりを応援してくれました。
 

「レガシーの創出」「ポスト・オリパラ」の取り組み

今回の一連の活動を指導し、自らも現場で活動を共にした藤森孝幸・地域連携センター長は、「多くの学生が『一生一度』の貴重な経験をできたことは、今後の人生を考える上で意義深いものだった。本学では「障害がある人もない人も一緒に」という言葉で、パラスポーツの普及や共生社会のあるべき姿を表現してきたが、改めて今回のオリンピック・パラリンピックで注目されている『レガシーの創出』『ポスト・オリパラ』の取り組みを、進めていきたい」と話しています。

今回の大会では競技以外の場面でも、通訳業務や選手村業務など、様々な場面で多くの学生が活躍しました。
国際的なスポーツの祭典である、オリンピックとパラリンピック。ボランティアとして「オリパラ」に関わることは、一生のうちにそれほど多くの機会はありません。あるいは一生一度のことかもしれません。感染症拡大が懸念される時期と重なり、一つひとつの活動が、大変なものであったと思います。
そのような中でも本学は、大会ビジョンである「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の実現に多くの本学学生が携わる機会がいただけたことに感謝し、レガシー(未来への遺産)として今回の経験からの学びが継承されていくよう、努めてまいります。

(地域連携センター)