グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



カテゴリ画像
ホーム  > 就職・キャリア支援  > チバイチバン  > 社会を知る  > 2014年度 第2回 信託銀行業界(通算44回)

2014年度 第2回 信託銀行業界(通算44回)

矢ヶ崎 隆二郎 様

1971年3月 慶應義塾大学 経済学部 卒業
1971年4月 三菱信託銀行入行 外国部配属
1999年    三菱信託銀行ニューヨーク支店取締役支店長
2001年    常務取締役年金運用本部長
2004年    三菱投信社長
2005年    三菱UFJ投信会長
2007年    三菱UFJトラストビジネス会長
2010年    顧問並びSODICA ASIA上級顧問就任

信託銀行とは:銀行業務+信託業務=金融業のデパート

金融業界 銀行とは

私は三菱信託銀行に1971年に入社し、以来40年以上働いてきましたのでその経験を中心に本日具体的にお話を致します。さて皆さんは金融、銀行にどんなイメージを持ってますか?まじめ?堅実?暗い?厳しい?私の経験から言いますと堅実でまじめ、しかし中はとても明るい職場です。金融機関で働くのは人のために、社会のために、そして自分の為につくせる仕事と思います。
では、金融とはどのようなことでしょうか。金融とは足(た)りている所から足らない所へお金を融通することです。基本はお金を動かして社会がスムーズに活動していけるようにすることです。新しく仕事を始めたい人、工場や家を建てたい会社や人の為に、銀行が間に立ってつないであげることです。そしてそのサービスの代金として利息や手数料を銀行はもらうわけです。またその仕事を通じて皆さんのいろいろな相談事にものります。
私の勤めていた信託銀行とは銀行の仕事と信託の仕事の両方をやれる銀行の事です。信託とは皆さんあまりなじみがないと思いますが、一言で言うと自分の財産を信頼できる会社に依頼し、自分の希望に合った形で財産を管理してもらい、また運用してもらうことです。したがって信託銀行は皆さんのお金、財産のあらゆることを支える金融のデパートです。皆さんも駅前で多くの看板を見かけると思いますが、金融業とは銀行だけでなく、保険会社、証券会社、消費者金融、リース会社なども皆金融をする会社です。

銀行員の1日

さて、銀行員の一日はどんなものでしょう。支店にはまず朝8時過ぎに着きます。準備をし、支店長や上の人の注意を聞き9時にシャッターを開けます。そしてお客さんを笑顔で迎え、また営業の人はお取引先の訪問のため外出します。お昼は交代で取り、3時にシャッターを閉めます。それから日中取り扱った仕事を整理し、集計し、大体6時過ぎに終わります。もちろん忙しい時は残業もします。皆さんのお金をお預かりして、それを貸しているわけですから、一円たりとも間違わないようきちんと仕事をしなくてはなりません。銀行は社会から信用されているからあるので、信用されなくなったら銀行でもつぶれます。

銀行員生活を振り返って

今度は私の銀行員の生涯を振り返ってみましょう。大きく分けて35才まで、45歳まで、45歳以降のホップ、スッテプ、ジャンプです。入社して35才位までは一所懸命慣れ、ベテランになるために仕事に集中し努力をしました。アメリカの大学院に留学し死ぬほどの勉強もしました。人間一度はぎりぎりまで勉強してみるのも人生にとって大変良いことです。皆さんも若い時にこそつらい経験をしておくことです。若さで乗り越えられるし、将来必ず役に立ちます。
次の45歳くらいまでは海外が中心で働きました。多くの海外の企業にお金を貸し、ジャングルの中の工場を調査したり、色々な国の人と付き合い、議論をし、本当に多くのことを経験しました。日本は世界の中の一部だなということを実感させられた時期です。次に45歳以降は海外と日本国内でリーダーとして、トップの地位として働いた時期です。何百人の外人や、日本人の部下を持ち、リーダーとはどうあるべきかを試された時期です。要するにリーダーとは逃げずに先頭に立って部下とともに問題を解決し、最終的に責任を示せるかどうかにかかわると思います。このように40年以上の信託銀行員生活でしたが、ここまで来れたのもお客様の喜ぶ顔が見たくて、そして支えてくれた仲間、家族の喜ぶ顔が見たくてやってきたことのおかげと思います。皆さんも友人、仲間、そして家族を大切にすることです。

就職活動のポイント

最後に就職の面接の際のポイントを申しあげます。態度、明るいか、はきはきしてるか、礼儀が正しいか、きちんとした日本語を話すか、清潔か、当たり前のことですが大事です。また他人や社会のせいにしない態度か、責任感が感じられるか、です。また国際的なことの興味があるかも必要でしょう。日本は人間以外資源がない国です。基本的に原料を海外から買い、それで物を作って海外に売っていくのが日本です。私たちが生きていくためには海外の国やその人達と上手に付き合っていかねばなりません。日本は世界の中の一員なのです。

そして皆さんに贈る言葉としていくつかありますが、特に明るく、好奇心を持ち、物事に一方的にとらわれず、幅広く考え、そしてうそをつかないことです。嘘をつくと隠すためにまた嘘をつき、嘘はどんどん大きくなり最後には破裂し自分を滅ぼすことになります。それからものごとを考えるときには必ず重要なことの優先順位を付け、何をまずやるべきかを考えてくださいね。