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【雑誌掲載情報】『運輸と経済』8月号「岐路に立つ旅行業界」 廻教授(国際学部)


「運輸と経済」2022年8月号
※許可を得て掲載しています

月刊誌『運輸と経済』にて、国際学部 廻特任教授によるコラムが連載されています。
観光マーケティング、観光政策を専門分野とする廻教授は、観光の現状と課題を俯瞰しつつ、現場の視点で新しい観光産業のあり方を考察していく内容となっています。

3回目となる8月号(p.99-103)のテーマは「岐路に立つ旅行業界~今こそ代理業から脱皮し、新たなビジネスモデルを目指せるか~」です。
コロナ禍で旅行業、観光業が低迷していますが、コロナ禍はきっかけに過ぎず、旅行の個人化やITの遅れといったもともと潜在的にあった問題が顕在化しただけ、との声もあるようです。
もともとの旅行業はあっ旋業からスタートし、定期券や鉄道の切符の代売がコアとなるビジネスを占めていた時期が長く、現在も代売、代理業務は大きな割合を占めています。しかし、テクノロジーの進化に伴い観光客は自らホテルの予約を行うことができるようになり、スマートフォンひとつで様々な情報を仕入れることが可能になりました。
その結果、旅行総消費額は増加しているのに、旅行業の取扱額は減少しているという現象が起きています。日本の伝統的旅行会社は苦戦しており、これまでのビジネスモデルは岐路に立っているそうです。

廻教授は広告代理店の進化を例に挙げ、日本の旅行業界が川下ビジネスから脱却し、新しいビジネスモデルを確立することの重要性を語っています。例えば、国際会議、スポーツ大会、映画祭など、国際・国内を問わず移動を伴うすべてのイベントのプロデュースを、広告代理店ではなく旅行会社が担当すると、大きなビジネスが生まれる可能性があるそうです。そのためには日本市場だけをターゲットとするのではなく、国際的な視野が不可欠であることにも言及しています。今こそ、旅行業界の真の力が試される時と言えそうです。

『運輸と経済』8月号は、敬愛大学3号館3F メディアセンター図書館の雑誌コーナーにて、自由に閲覧できます。観光・旅行業界に興味のある学生の皆さんは、ぜひ手に取ってみてください。業界への理解が深まります。

※今後の連載記事も随時、MEDIA NEWSにて紹介予定です。