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【新聞掲載情報】国際学部 家近客員・名誉教授が朝日新聞「著者に会いたい」に登場――蔣介石と孫文から読み解く日中関係


国際学部の家近亮子客員・名誉教授が朝日新聞の特集「著者に会いたい」の取材を受け、その記事が12月20日付の朝日新聞朝刊に掲載されました。記事本文は、朝日新聞の書評サイト「好書好日」にてご覧いただけます

家近教授の新書『蔣介石「中華の復興」を実現した男』では、日中戦争や国共内戦、戦後の台湾への移行など、東アジアの国際秩序に大きな影響を与えた蔣介石の生涯を、多様な史料や現地取材をもとに多角的に分析しています。
蔣介石は、終戦直後に行った「以徳報怨(徳をもって怨みに報いる)」の演説でも知られています。日本に対して報復を抑制し、将来を見据えた姿勢を示したこの演説は、戦後の日本と中国の関係を考えるうえでも重要な意味を持っています。

記事の中で家近教授は、「東アジアは西洋からの圧迫や戦争が続き、今も分断が残る。近代から敵か友かを問われ続けた地域」と述べています。昨今、高市早苗首相の発言をきっかけに日中間に摩擦が生じていますが、辛亥革命から中華民国建国にかけて、日本と中国の間で協力関係が築かれた時代があったことも、歴史の一つの側面です。

取材が行われた東京・日比谷公園内の老舗洋食店「松本楼」は、映画会社「日活」の創業者である大富豪 梅屋庄吉が、革命の指導者 孫文を日本の名士たちに紹介するため、幾度も宴会を開いた場所として知られています。

梅屋庄吉は、孫文に対して

「君は兵を挙げよ、我は財をもって支援す」

と語り、辛亥革命を資金面から支援しました。

千葉県の岬町(現いすみ市)には、梅屋の別荘があり、日本滞在中の孫文や蔣介石は、大原海岸でとれるイセエビやアワビに舌鼓を打ち、いすみ川で2人が釣りを楽しんだとされる記録も残されています。また、いすみ市には蔣介石が1985年8月15日におこなった「以徳報怨の演説」とその考えに基づく「四大政策」実施に感謝して1985年に建立された「以徳報怨の碑」があることでも有名です。

家近教授は「日本外交には東アジアの歴史をふまえ平和を維持する長期的な戦略が不可欠。そのためにも人的交流を絶やしてはなりません」と述べ、歴史に学ぶ外交の重要性を訴えています。