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30年後もコーヒーを届けられるように ~2050年問題とUCCの取り組み~


10月12日(金)、経営学科の粟屋ゼミにて、UCCホールディングスのサステナビリティ推進室の山本氏がオンラインで講演しました。サステナビリティ推進室のミッションは持続可能なコーヒーの原料調達です。

さて、コーヒーの木1本から作られるコーヒーは何杯でしょうか?

① 40杯
② 80杯
③ 160杯
④ 320杯

山本氏が4択で問いかけると、多くの学生が160杯、320杯と答えます。正解は40杯。コーヒー豆はどこでも作れるわけではありません。コーヒー豆の産地はコーヒーベルトと言われる北緯25度から南緯25度の間の年中温暖な地域に集中しています。コーヒー豆は意外にも貴重なものであることがわかります。今、このコーヒー豆の生産が地球温暖化により危機に瀕しています。
2050年にはコーヒーに適した土地のおよそ半分がコーヒー豆の生産に適さない場所になってしまうと予測されています。これをコーヒーの「2050年問題」といいます。


サステナブルなコーヒー調達のためにはトレーサビリティが重要


UCCは、2030年までに取り扱うコーヒーを全て持続可能なものにするという大きな目標を掲げています。様々な取り組みを行っている中、特徴的な取り組みとして挙げられるのが、コーヒー農家への技術指導です。技術指導によって生産されたコーヒー豆の品質が向上すれば、顧客が増え、ブランド化が進みます。高値で売れるようになれば、生産者の生計が改善し、さらに良いコーヒーを作り出す投資も行えるようになり、好循環が生まれます。UCCは、このような取り組みの成果を称えるための品質コンテストも実施しており、持続可能性や労働環境も評価の対象としています。

エチオピアでの技術指導の様子
(UCCホールディングス提供)

品質コンテストの様子
(UCCホールディングス提供)

このようにコーヒー豆の生産国の課題を解決し、消費国に安定的に届けるようにすることがまわりまわってUCCの利益にもつながるのです。今回のゼミで、学生たちは身近なコーヒーを通じてSDGsの取り組みが事業の継続に繋がる大切な仕事であることを学ぶことができました。

報告:IR・広報室