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敬愛大学と長野大学の学生がオンライン上で合同ゼミを実施


長野大学 片岡通有教授

長野大学 片岡通有教授

2/14(月)、教育学部の阿部 学准教授の3年ゼミが長野大学の片岡通有教授のゼミ生とオンライン上で互いの研究テーマについて意見交換しました。この合同ゼミはコロナ禍で学生の学修機会が乏しくなっていることを懸念した両教授が、学生同士、刺激しあえたらという思いで実現しました。

片岡ゼミの所属は社会福祉学部ですが、ゼミのテーマは道徳教材が中心であり、地域の小学生と読書会を通じての交流も盛んです。阿部ゼミではICTなど新たな技術を使った教育法の開発、ゲームの楽しさを利用した教材などを研究しており、両ゼミの学生たちは興味・関心が共通しているところが多くあります。

一人一人研究テーマを発表する自己紹介

はじめに両ゼミ生は自己紹介をしながら自らの研究テーマを発表しました。どちらのゼミも教育に関わる仕事を目指している学生が多く在籍しており、自分の将来に向けて役立つ研究を選んでいるようでした。
阿部ゼミのKさんは、VR(仮想現実)を使った体育授業を研究しています。体育で身体の動かし方を見て学ぶとき、これまでは先生の動きを客観的に見るしかありませんでした。VR機器を使った主観映像も“お手本”にすることができれば、体育の苦手な児童を減らせるのではないかという考えです。1年後の卒業論文完成がとても楽しみです。


大いに盛り上がった意見交換会

次に学生5~6名ずつに分かれ、「教育実習や学校ボランティアで学校現場を見て感じたこと」をテーマに話し合いました。意見交換会がスタートするとどちらのゼミの学生も話が止まらない様子で、「時間を忘れて話し込んでしまった」という声も聞こえました。似た分野を学ぶもの同士、すぐに打ち解けることができたようです。

代表者発表とディスカッション

最後は両大学のゼミの代表者による研究発表です。阿部ゼミのOさんは「いじめ」について児童・生徒に深く考えてもらう手段として「模擬調停」に着目しています。いじめの被害者・加害者の意見を聴きながら調停者として「真に中立であること」を学んでいきます。現状の「模擬調停」では一度に多くの児童・生徒が体験できないことや教師の理解度によっては効果的な学習ができないことなどの課題があります。Oさんは「模擬調停」をノベルゲーム※化することで、それらの課題を解決することを目指しています。興味深い研究内容に長野大学の学生からも質問が飛び交い、熱のこもった交流会となりました。

※ノベルゲーム:画像や音声などを含む文章を読んでいくゲーム。プレイヤーの選択によって物語が変わっていく。

遠く離れた大学同士ですが、お互いにとても良い刺激になったことでしょう。阿部准教授は、「今後もオンラインでの交流を続け、コロナ禍が収まれば長野に赴き対面での交流を実施していきたい」と話していました。切磋琢磨し合える良い関係を、今後も続けてほしいと思います。

報告:IR・広報室