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教員採用の4年生が新学期からスムーズに教員生活をスタートできるように



2/15(土)、教員採用予定の4年生を対象とする採用前研修会を開催しました。4月に教師として着任する4年生が、円滑に学級運営をスタートできるように、今年度からこの研修会を始めました。

着任までの準備と黄金の1週間

はじめに向山行雄教職センター長が、本研修会開催の背景や目的などを説明しました。今年度、近隣の地区でも新任教員が多数退職してしまっていることが伝えられ、どのように学級崩壊を防ぎ、学級を運営していけばよいか指導しました。特に、4/6(月)~4/10(金)を黄金の1週間であるとし、子供たちが先生に注目してくれるこのタイミングで学級規律を作る必要があるとの話がありました。
続いて、教職センターの山口健一客員教授が、着任までの諸準備について具体的な事例を基に話しました。長年、教育委員会や学校長として学校経営に携わった経験から、着任までのこの時期は4月からのスタートを万全にするための大事な準備期間であるという話がありました。赴任先の学校周辺の地図をもって地域をくまなく巡回しておくことなどのアドバイスに4年生は真剣に耳を傾けていました。

卒業生3名からのアドバイス

その後、3名の卒業生による着任までの準備や着任時の注意、4月からの生活、授業準備、学校行事などについての報告がありました。昨年の4月に教職生活をスタートしたばかりの先輩達の体験談は、どれもリアリティのあるものでした。時には学生を大いに笑わせながら自身に注目させるその姿は、学生の参考になりました。

ざっくばらんに聞けた座談会

休憩をはさんで後半は、卒業生と教職センタースタッフを囲んでの座談会。学生からさまざまな質問が出されます。
「朝は、何時頃学校に着きましたか?」の質問に、「午前6時30分には着くようにしていました」の答。学生は「うわあ」と驚きます。先輩の授業計画や算数指導ノートなどを見ながら具体的な質疑が続きました。その他にも「揉めてしまった保護者への対応は?」「給料はどのくらいですか?」「初めての飲み会は?」「音楽の指導は?」「文字が下手なのですが…」等々、在学中から互いに勝手知ったる間柄こその率直な質問が飛び交いました。

座談会が緊張したのは服務事故の場面。「体罰や交通事故、わいせつ行為などは本人の自覚で防止できるが、怖いのは個人情報の流出、子供の成績や住所などの保護は細心の注意が必要」との話に、学生達は社会人になるのだという自覚を新たにしました。

研修会を終えても、先輩を囲んでしばらくは話題が尽きませんでした。第1回目の採用前研修会でしたが、次年度もさらに充実した研修会を実施したいと考えています。  
    

報告:教職センター長 向山行雄