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第1回 国際交流「留学のすすめ」講演会

11月14日(日)、敬愛フェスティバル(学園祭)2日目に、国際交流委員会主催の講演会が行われました。その時の模様を簡単に紹介します。
第1回目となる国際交流講演会の目的は、あらゆる年齢層の方への「留学のすすめ」にあります。近年日本の若者は、かつてほど海外に行かなくなりました。留学者の数も大幅に減少しています。このままの状況が続けば、日本はグローバル化の中で国際競争力を落とし、経済も落ち込み、生活が不安定になる可能性があります。そこで、国際交流委員会では昨年度から『留学のすすめ』というパンフレットを作成し、学生に留学に関心をもってもらうべくさまざまな働きかけをしています。今回の講演会は、その趣旨で開催されました。初回を飾る講師には、最近までアメリカとイギリスにそれぞれ留学していた本学の2人の教員に留学の成果と経験をお話ししていただきました。

1人目の講師は、経済学部の教員・畢滔滔(ビ・タオタオ)准教授。2008年度の一年間サンフランシスコの街の研究のため、カリフォルニア大学バークレー校に留学していました。中国出身の畢先生は、豊富な語彙を駆使した流暢な日本語で「サンフランシスコのまちづくり」と題してお話しいただきました。
地元の人や観光客に大変人気のある(ただし日本人向けのガイドブックにはほとんど紹介されていない)活気あふれる商店街の様子や、隣接する住宅街の風景をスライドで見せた後、実は過去に何度か商店街が廃れてしまう危機を迎えたことがあり、その度に姿を変えてよみがえって来たとの驚きの発言。そして話は佳境に入り、サンフランシスコの商店街がどのようにして復活を遂げたのかという、日本各地で苦戦を続ける商店街再活性化のヒントになりそうな内容になります。
その秘密は、人口が流出して商店街が荒廃した結果、不動産価格の下落が起こったために、安さに惹かれて新たな住民が流入してきたことだとか。サンフランシスコ市当局も、古い住宅をリフォームするための低利の融資を行って街の再生を支援したそうです。また、経済的に裕福な層が流入してくるように、製造業からサービス・金融業への産業転換を図った結果、新都市中間層と呼ばれる専門職の人々が多く住む街に生まれ変わり、活気を取り戻したのだそうです。
会場からはサンフランシスコを以前に訪問したことのある一般の参加者の方からの質問が。「間口の狭く、お隣との間がほとんどない独特の建物の造り方は地震対策によるものか?」との問いに対する畢先生の答えは、「税金を安く上げるため、入り口が狭くて奥行きが長い家が非常に多い。中には普通の住宅をカフェにしている家も多く、中を通り抜けると素敵な裏庭でのんびりできるので、サンフランシスコに行く機会があったらぜひお試しを」とのことでした。中には隠れ屋のようなカフェもあるそうです。

2人目の講師は、本学国際学部卒業生の豊島英明さん。イギリスに留学して苦労の末、ハル大学で修士号を取って帰国しました。現在は敬愛大学の生涯学習講座で「英語が苦手な方のための英国留学講座」という講座を担当されています。
講演のタイトルは「英国留学の経験」。英語が全く得意ではなかった自分がどうして留学しようと思い立ったのか、というところから初めて、豊富な留学経験をもとに、留学中に遭遇したできごとについて、面白おかしく話をしていただきました。イギリス人の学生が優雅な週末を過ごしているのを横目に見ながら、金曜日の夜から土日まで寝る間も惜しんで課題に追われていたという苦労話も、にこやかな表情で語られるとなぜかとても楽しいことのように思えてくるから不思議です。
話の後半では、生涯学習講座で話している内容の触りの部分を特別に披露してくれました。小中高校生向け、大学生向け、(英語が苦手な)社会人向けの留学の方法について、実際に留学していたシェフィールド大学やハル大学の例に基づいて具体的に話をしていきます。大学も、大学がある街もとても魅力的で、知らず知らずのうちに留学してみたい気分になります。
会場には八街市のボーイスカウトの親子連れの方が6 名参加されていましたが、その親御さんからは、「親としては子供を留学させたいと思っているのだが、子供がその気にならない。どうしたらよいか」という質問が出され、それまで流れるように話をしていた豊島先生もこれには悪戦苦闘の様子。小学生のお子さんを説得しようと試みましたが、果たして効果はあったのでしょうか。彼らが高校生か大学生になった時に自分から行きたいと言ってくれるようになることを大いに期待しています。日本の将来を背負う小学生の方たちが聞きに来て下さり、本当に良かったと思います。日本の未来は、あなたたちのものですから。
このように、今年が第1回となった国際交流講演会は、和やかな雰囲気の中で無事に終了することができました。ご来場いただいた方が20名と、あまり多くなかったのが残念ですが、今回の経験をもとに、次年度はもっと大勢の方に来て楽しんでいただけるような企画にしたいと考えております。