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ホーム  > 国際学部だより  > 【こども学科授業紹介⑫】読書入門~自己を読む①~(2016年5月10日)

【こども学科授業紹介⑫】読書入門~自己を読む①~(2016年5月10日)

 この授業では、教師になる前に読んでおきたい本を、さらのそのエッセンスの部分を紹介し、講読していきます。

 今回は芦田恵之助の『読み方教授』(1916)を取り上げました。芦田は広辞苑でも取り上げられるほど著名な小学校教師で、国語科教育の実践に多大な足跡を残した先達です。『読み方教授』は100年前の文献ですが、復刻版が入手できます。
 現代でも通用する国語科教育の実践哲学を2週に渡って読み解いてみました。

 一人では読み通すことが難しい本でも、ペアワークで通読していきました。読めない旧字は電子辞書のペン入力機能を使って調べます。「辯難」という言葉と出合い、「智辯和歌山の『辯』じゃないかな?」と類推した学生がいました。

 この日のメインテーマは「自己を読む」です。芦田が紹介した南洋視察者の談話は、1年次の半日参観にも通じるところがあります。一緒に参観に行っても、多様なレポートが生まれる理由は「自己」にあるのですね。関心や背景知識などの違いが理解や表現に違いを生むのです。
(文責:こども学科 山口政之)