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ホーム  > 国際学部だより  > 宮城ボランティア活動報告(2013年8月10日~12日)

宮城ボランティア活動報告(2013年8月10日~12日)

東日本大震災から2年5か月、3回目のお盆を前に

「語り部」小齋正義氏のご説明を熱心に聴く学生たち

2013年8月10日から2泊3日で、宮城県名取市に経済学部および国際学部の学生44名(内留学生6名)、教職員5名(統括責任者:国際学部庄司真理子、他引率教職員:経済学部中山幸夫、森島隆晴、国際学部櫛田久代、学園高校職員八代潔紀)の49名で行ってまいりました。東日本大震災があった2011年から毎年1回、宮城県名取市にある尚絅学院大学のご協力の下、宮城ボランティア活動は今回で第3回目を迎えました。





◆今回の主な活動は次のようなものでした。
(学生たちは愛島と閖上の2か所で4つのグループに分かれてボランティア活動を行いました。)

・被災地視察(宮城県仙台市、名取市沿岸部)
・震災の記憶を語りつぐ「閖上の記憶」視察、「語り部」小齋正義氏のご案内で名取市閖上地区視察
・名取市愛島東部団地(仮設住宅)で活動(茶話会、窓ふき・網戸掃除、木工自動車・段ボール棚・ベンチづくり)
・尚絅学院大学、東北工業大学学生達との学生交流会

かつて閖上に住んでおられた方々が今は暮らす愛島の仮設住宅では、ご依頼を受けたご家庭の網戸や窓を心をこめて掃除しました。また、東北工業大学の学生達と一緒に木工自動車づくりやベンチづくり等に汗を流し、仮設住宅の集会所では、尚絅学院大学の学生達と一緒に閖上の方々と茶話会を楽しみました。愛島の活動を通した住民の方々との再会と交流は、昨年参加した学生たちにとって喜びもひとしおでした。また、初めて参加した学生たちにとっても、心温まる交流となりました。

一方、閖上では、お盆を前にした月命日の8月11日、閖上中学校で開催された閖上追悼イベント(絵灯篭の灯りを点す追悼式典、キャンドルナイトin 閖上2013)のお手伝いをしました。

年に一度とはいえ、定期的に訪問することで、被災地の変化に気づかされます。3年目の今回、日和山山頂には新しいお社が建ち、周辺が整備され閖上漁港の朝市は、多くの人で賑わっていました。一方で、今も住む人のないまま朽ち果てていく家や、家の基礎部分だけ残った草原は変わらない現実を私たちに無言で訴えかけていました。被災地を直接目にし、被災者の方々から様々なお話を伺った学生たちは、それぞれが何気ない日常の大切さを、また「生きる」ということを学びました。ボランティア活動は、誰かのために心を尽くす行為でしょうが、それは同時に自分自身の喜びにもなります。愛島そして閖上での活動は、大半が炎天下の中でしたが、被災地の方々のために自分にできることを一所懸命やりきった学生達は、愛島を発つとき、とても素敵な笑顔を浮かべていました。敬天愛人の実践は、自らを含め何と多くの人々を幸福にする行為なのかと思わずにいられません。

最後に、尚絅学院大学ならびに愛島の仮設住宅の方々、「閖上の記憶」、東北工業大学他、多くの方々に支えられ、大過なく宮城ボランティア活動を無事終えることができました。心から感謝申し上げます。また、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

(文責 櫛田久代)

※宮城ボランティアの活動風景の写真は改めて記事にします。

絵灯篭、キャンドルを並べ終えてボランティアの方々と

絵灯篭にはさまざまな思いが込められていました。