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ホーム  > 国際学部だより  > 2012年度 宮城ボランティア活動報告その1(2012年8月10-12日)

2012年度 宮城ボランティア活動報告その1(2012年8月10-12日)

亡くなった方々への慰霊を込めて

閖上地区日和山における清掃

昨年度に引き続き、今年度も宮城県名取市にある尚絅(しょうけい)学院大学のご協力の下、2012年8月10日(金)から12日(日)の二泊三日で宮城ボランティア活動に行って参りました。今回は、国際学部の学生ばかり28名が参加しました。学生の内訳は、国際学科16名(内ベトナム人留学生2名)、こども学科12名でした。また、引率には、国際学部教授水口章、庄司真理子、櫛田久代、敬愛学園高等学校職員八代潔紀の4名の教職員が当たりました。

被災地のためにささやかでも本学ができることを継続したいとの思いを込めて、本学主催としては第2回目となる宮城ボランティア活動では、次のような二つの目的を掲げました。

①昨年度の活動の継続
②亡くなった方々への慰霊

上記①の活動としては、名取市閖上(ゆりあげ)地区の元住人の方々が現在お住まいになっておられる愛島(めでしま)仮設住宅において、昨年本学学生たちが造った「敬天愛人花壇」の再整備と愛島の方々との再会・交流が主な内容です。また、②の活動としては、丁度お盆と重なる訪問となりましたので、閖上地区の心のよりどころである日和山(ひよりやま)の清掃、約一千人がお亡くなりになった閖上地区の方々を弔うために8月11日閖上小学校で開催された二千本のろうそくに火を点すキャンドルナイト(閖上中学校卒業生有志の任意団体である「閖上ルネッサンス2012」主催)の設営を手伝いました。

活動そのものは11日と12日の2日間でしたが、まずは被災地の現状を知るために、尚絅学院大学の庄司則雄さまのご案内で11日午前の時間を利用して、現在の閖上地区を訪問しました。一年前と違って、道路は整備され、津波で打ち上げられた船の撤去や吹きさらし状態の建物の解体が進み、再居住を可能にするための住宅地のかさ上げ工事が始められつつありました。一見すると、順調に復旧が進んでいるように見えます。また、被災の記憶を残し後世に伝えていくための活動も始まっていました。14名の生徒が亡くなった閖上中学校前に「閖上の記憶」という施設が造られ、様々な資料とともに被災者が語り部として災害を伝える活動をしていました。大地震が襲った時刻で止まったままの被災した中学校に建つ慰霊碑の前で、学生達は、命の尊さならびに記憶を風化させないことの大切さを改めて実感させられていました。
(櫛田 久代記)

キャンドルナイトin 閖上2012、閖上小学校屋上から撮影