グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  国際学部News >  「千葉県の産業と行政」 今年度も有意義な講義となりました

「千葉県の産業と行政」 今年度も有意義な講義となりました


「千葉県の産業と行政」の授業では、千葉県内の特色ある7つの行政機関・企業による貴重な講義が展開されています。この授業は、千葉県のインフラや経営戦略について学び、県内の経済活動や地域社会の発展に貢献する力を育成しています。昨年度は残念ながら当科目のすべての講義がオンラインとなりましたが、今年度は、ようやく対面授業で実施することができました。

報告:国際学部教授 三浦知子

第1回目:成田市観光プロモーション課

トップバッターは、成田市観光プロモーション課の木元卓司氏による講義でした。成田市観光プロモーション課の使命は、成田特有の観光資源をさらに活用していくことと、魅力ある国際性豊かな観光地づくりを推進していくことです。既存の祭事や行事の改良や建築物の改修といった基本的な業務に加え、航空機の中継地点(トランジット)として、成田国際空港周辺の日本の自然や文化を体験できるようなプログラムにも取り組んでいます。そのほか、成田市を映画やドラマなどの「ロケ地」として推薦したり、ご当地キャラクターのうなりくんを活用した市のPR活動をしています。

第2回目:千葉県商工労働部経済政策課

千葉県商工労働部経済政策課の金谷佳大氏による、「千葉県の産業と政策」についての講義は本科目の根幹をなす内容でした。千葉県の人口は約622万人、そして農業、水産業、工業、商業など、どの分野を見ても全国上位となっています。1978年には新東京国際空港が開港、2019年時点で航空旅客数は世界第18位、取扱貨物が第5位で世界トップレベルの拠点空港となっています。減少傾向にある千葉県の人口問題、産業構造の特徴など、さまざまな視点から千葉県の現在を学ぶことができました。

第3回目:日本航空株式会社調査研究部

日本航空株式会社調査研究部、平野志朋氏による講義では、航空業界を目指すのであれば、必須の知識である「世界の航空事情」、「日本の航空業の歴史」について大変わかりやすい資料で説明いただいた他、JALグループの紹介や今後の会社としての中長期計画など、とても具体的にお話しいただきました。講義の日はちょうどグループ会社であるZIPAIRの新規就航がプレスリリースされた日であり、その最新情報も披露され、学生もわくわくしながら講義を聴いていました。

第4回目:成田国際空港株式会社地域共⽣部

成田国際空港株式会社地域共⽣部 阿部克氏による講義では成⽥国際空港の歴史を解説していただきました。成田国際空港株式会社とはどのような会社なのか、新型コロナの影響と感染症対策、これからの成田国際空港と地域共生について、わかりやすく、かつインパクトのある講義でした。堅い話だけではなく人気ドラマのロケ地となったときのシナリオや、成田国際空港の写真集もご持参いただき、学生が興味深そうに眺めていました。

第5回目:国土交通省関東運輸局交通政策部

国土交通省関東運輸局交通政策部長の廣田健久氏に、「公共交通の現状と課題」について講義いただきました。県内の市町村別の人口密度から公共交通の課題について、広範囲にわたって学ぶことができました。成田国際空港にも国の立場で説明をいただいたほか、公共交通の概念、これからの公共交通やMaaSについてもわかりやすくご説明いただきました。

第6回目:国土交通省関東地方整備局千葉港湾事務所

6回目は「みなとは世界の窓」と題して、国土交通省関東地方整備局千葉港湾事務所、海洋利用調整官の菅崇氏より「みなとの役割」、また工務課長の四戸秀治氏より「千葉港の役割と現況について」のご講義をいただきました。千葉港が物流拠点として全国的に大変重要な拠点であること、千葉県のさまざまな地域に千葉港を経由して運ばれた貨物が活躍する場所があることを学びました。

第7回目:国土交通省 関東地方整備局千葉国道事務所

最終回は、国土交通省 関東地方整備局千葉国道事務所長 小島昌希氏にご講義いただきました。千葉国道事務所は大学のすぐそばにあります。採用案内のパンフレットなども事前にご準備いただき、学生に資料として配布することができました。道路の歴史や役割についてとても体系的に学ぶことができました。道の駅と大学の連携などをはじめ、今後も密に連携をしていきたいと思います。

最終レポートでは、「行政の役割」を中心に、感想も含め履修者にまとめてもらいました。「安全・安心に暮らしていくための行政の役割を再認識した」、「この授業を受けなければ知ることも考えることもなかったようなことに触れることができた」、「行政がすべてを担うのではなく、企業や地方、民間が役割分担をし、共創していく時代になっていると感じた」、「幅広いジャンルの産業と行政を学ぶことができた」といった感想が多数ありました。改めて講義を引き受けてくださり、わかりやすい授業をしてくださった講師の皆様に深く感謝しております。