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ホーム >  国際学部News >  「房総ジビエ」を利用した地域振興策を学ぶ ~いざ、大多喜へ!~

「房総ジビエ」を利用した地域振興策を学ぶ ~いざ、大多喜へ!~


第3回目となる「房総ジビエ」をテーマとした「国内スクーリング」を実施し、「道の駅 たけゆらの里」に訪問しました。前回、学生とともにビストロ レコルトさんに訪問したのは2021年7月28日でした(当日の様子はこちら)。今回の訪問は8月6日に行う予定でしたが、その間の8月2日に、千葉県は再び「緊急事態宣言」が発令されてしまいました。たけゆらの里からも、大学からも、対面授業は避けてほしいとの要請により、当日、私(三浦)は1人さみしく現地に向かいました。

報告:国際学部教授 三浦 知子

道の駅 たけゆらの里

道の駅たけゆらの里大多喜は、国道297号、通称大多喜街道沿いに立地します。住所は夷隅郡大多喜町石神です。いすみ鉄道の東総元駅から徒歩20分という案内をみて、五井から小湊鐡道、そしていすみ鉄道と乗り継ぎ現地を目指しました!(「房総横断記念乗車券」を利用しました。小湊鐡道といすみ鉄道を連続して乗車できるお得な切符です。)

たけゆらの里、森氏による講義

何度か下見をし、電話でやりとりをしたご担当の森暁さんは、道の駅たけゆらの里の会議室を確保してくださっていて、たくさんの写真を元に、主にイノシシとの取組みについて語ってくださいました。私は学生の教材となるようにZoomの録画機能を使い、その講義の内容を録画していきます。

このまま授業で使ってよいものか心配するような、イノシシ解体の写真もあったのですが、私たちが普段口にしている豚肉や牛肉、鶏肉も同じような工程で食肉として販売されていることをぜひ知ってもらいと思い、ご提供いただいたすべての写真を履修している学生に公開しました。


需要と供給のバランス

大多喜町では、近年イノシシが捕まらなくなっているとのことです。森さんは「そもそも鳥獣被害の駆除のためにつくられた施設だから、そうした鳥獣が捕まらないなら、その役割を終えてもよいのではないか」といったことも言及されました。
流通というシステムは便利な一方、それゆえに安定的な流通のためさまざまな制限を受けるという側面があることを改めて実感しました。たけゆらの里では、イノシシの肉の販売や、イノシシバーガーを売りにしています。そうなると、消費者には常時その商品があることが求められます。近年の鳥獣被害は深刻であり、そこから「房総ジビエ」のような発想が生まれたとはいえ、従来、これらの生き物は自然の環境下で活動しています。それを人間側の流通の都合で行えば、無理が生じて本来の目的からかけ離れる可能性が生じるとも感じました。

相変わらず、千葉県の多くの地域で、鳥獣被害は大きな課題です。それでも前述のとおり、継続的な「流通」は事業としてはなかなか困難なことです。千葉県の市町村別の鳥獣被害の地図を拝見し、森さんの講義を伺い、千葉県ならではの新しいモノの流れを創出する必要があるのではないかと、改めて感じました。実現には数々のハードルがありますが、少しでも双方がハッピーな方向になれるよう、今後も考えていきたいと思います。

「房総ジビエ」についての一般向け公開講座のご案内

今回の「国内スクーリング」を受け、2年生後期の三浦ゼミでは「房総ジビエ」チームを編成しました。たけゆらの里に実際に行った学生、それぞれの通学圏内で調べたお店で房総ジビエを試した学生とさまざまでしたが、成果報告をまとめてくれました。その報告も含め、来たる2月28日(月)に、総武線稲毛駅前の敬愛大学生涯学習センターで一般向け公開講座を開設します。
2/21(月)まで応募締切を延長して募集中です。ご興味がありましたら、ぜひご参集ください。

>>お申し込みはこちらから