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【オススメ授業:千葉学実践】稲毛区長へ住民の自治についてインタビュー!


「千葉学実践」は地域社会の課題を調査し、解決案を提示する課題解決型の授業です。国際学部の水口教授のもと、千葉の町内会や区、市、県の自治体の役割を実践的に学んでいきます。11/19(金)、受講生が稲毛区長のもとに伺い、敬愛大学のある千葉市稲毛区の自治についてインタビューをしました。

少子高齢化による自治会加入率低下が課題

今回参加したのは、国際学科地域デザイン専攻の2~4年生8名です。大学の向かいにある稲毛区役所へ向かいました。ご対応いただいたのは稲毛区長の宍倉和美氏と地域振興課の方々です。
最初に稲毛区の現状について宍倉区長より説明がありました。稲毛区は転入が多い自治体ではありますが、少子高齢化が進んでいるといいます。また、自治会加入率が67.1%まで低下し、町内自治会や自主防災組織の担い手が減少、安心安全な地域づくりが難しくなりつつあることが懸念されています。区は、パンフレットの作成、夜灯(よとぼし)、稲毛区民まつりフォトコンテスト、いなげボッチャカップ、稲毛せんげん通りまつりなどを通して、自治会への加入を促してはいますが、年々自治会の高齢化も進んでいるのが現状のようです。

稲毛区役所の会議室でインタビューをさせていただきました

稲毛区長の宍倉和美氏

学生から次々と質問が飛ぶ

稲毛区で育った学生からは、「地域の自治会に加入する機会が具体的にあったのでしょうか」と質問。稲毛区は子どもに対しては盆踊り、クリスマス会、餅つき大会を行っているですが、学生当人は自治会に参加する機会がなかったという認識です。水口教授は「自分はなぜ自治会に参加していないのかという問題を、当事者研究の手法で、小学校、中学校の同級生たちとも話し合い研究してみると面白いのではないか」と指導していました。

別の学生からはSNS媒体を利用した情報発信をしてくれると高校生や大学生は情報を得やすいのではないかという意見がありました。地方振興課の職員からは「自治体としてそうすべきと理解しているが、苦手としている領域」としつつも、現在は市政だよりをweb展開したり、YouTubeで動画配信したりと工夫しているようです。学生からは、「様々な情報が溢れるなかで、いかに情報を楽にとれるかが重要ではないか」と意見が出るなど、活発な議論が行われました。

最後に区長として稲毛区をどのように魅力ある地域にしていきたいかを問われると、「稲毛区は学校が多く活気にあふれる地域。学生等の新しい住人を地域の既存コミュニティへ繋げて、稲毛の魅力を連綿と紡いでいきたい」と宍倉区長。地道に困りごとを解決しながら、住民満足を積み上げていきたいと語りました。

時間いっぱいまで学生からの質問に答えてくださった稲毛区長の宍倉和美様、地域振興課の皆様、ありがとうございました。


参加した学生の感想

宍倉和美区長さんの語っていた、「区役所でできる事は少ない」という言葉が印象に残りました。区役所の行う施策や課題に対して、区民も自ら協働していかなければならないと思うようになりました。私達区民も地域に目を向け、自治体や地域でのボランティア活動など、地域のコミュニティで行動することが、地域に貢献できる第一歩ではないかと考えました。

報告:IR・広報室