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コロナ禍にヴァーチャル世界旅行! 国際学部 講義科目 「世界を知る」授業紹介  Part II:学生が学んだこと


大学の授業は前期・後期に分かれ、それぞれ15週、ほとんどが週1回の授業で構成されています。「世界を知る」ではPart Iで紹介した通り、各国の専門家による講義がオンデマンドで提供されました。最後の第15回目では、これを受講した学生に次の3点について答えてもらいました。
  1. この授業を通して身についた「国際的な教養」
  2. 「世界を知る」ことの意義
  3. 最も印象に残った国
108人分の回答が寄せられましたが、その一部をここに紹介します。

この授業を通して身についた「国際的な教養」

  • 私は留学生として日本にきました。この授業を通して、国際的な教養について明確に理解することができました。他の国について学び、吸収することで、視野を広げることができます。今日のようなグローバル化した社会において、将来私たちに大いに役立つことは間違いありません。

  • 国際的な教養とは、多文化理解だと思います。この授業ではそれぞれの国の歴史や文化や特徴が詳しく説明されていました。日本との違いに驚くこともありましたが、それを単に批判するのではなく、その文化を尊重し理解することで、将来外国人と接することがあった時に、その人の考えを尊重できるだろうと思います。世界について詳しく知るというのは多文化理解のために大事なことだと学びました。

「世界を知る」ことの意義

  • 第1回目の講義の中で、「冒険」と「旅」がキーワードとしてあげられていましたが、世界を知るということは意欲的に世界を見つめる、自分から探しに行くことではないかと思いました。私は1年間留学した経験があり、日本からみる景色と世界からみる景色は全くの別物だと気付きました。自分から世界を見つけようとする、知ろうとすることは人生に置いて素晴らしい経験につながると考えました。

  • 世界を知ることの意義は、世界平和の為と言えると思います。相手の国を知らないと、自分の国が全てだと思ってしまいます。また、相手の国を知ることによって、新たな考え方が生まれる部分もあると思います。互いの国を理解し合ってこそ、互いを許容でき、世界平和へと繋がっていくのではないかと考えます。

  • 世界を知ることは自分を知ることである。ある環境で生まれ、育った自分という存在は、物事の見方や考え方、味覚などその土地に依存している。世界を知ることで、そういった自分の環境と、他文化とを比較でき、自分という存在を客観的に把握することに繋がる。世界を知ることで自分を知り、自分を知ることで世界を知るという循環的関係があるのだと思う。

  • 世界を知ることの意義は、お互いの文化や歴史を学び、理解し、尊重しあうことで、差別や争いをなくす、または減らすことにあると思います。さらに異国について学ぶことで自国への愛着が湧き、課題を見つけ、より良い方向へと改善、発展させることができると思います。思い込みや一方的な感情で相手を評価するのではなく、相手のことを理解してから評価するというのが現代では必要だと思います。

  • 世界を知るとは自分の中にある思い込みを無くす方法だと考える。アメリカで起きた黒人差別問題も歴史や背景を知らない場合、可哀想だとか悲惨だとしか感じられないかもしれない。ただ、世界各国で何が起きていて、どのような解決策が講じられているかを学ぶ事で世界の問題について深く考える事が出来るようになると思う。そしてこれは日本の将来にも役に立つと思う。

最も印象に残った国

  • カナダについての講義で、世界で最もQOL※が高い国だと知り、興味がわきました。多文化主義であること、平均寿命が長く自殺率が低いこと、進学率が高く教育制度がしっかりしていること、税金は高いものの医療制度が充実していて使い道が明確である点など、様々な利点を知ることができました。将来移住などの決断をする際に重要な判断材料となるように思います。
  •  ※QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」「生命の質」などと訳されます。

  • イタリアの講義の中で知ったモンテッソーリ教育が興味深い。モンテッソーリ教育では子供の自主性が尊重され、子供が自ら選択し、その活動を自分が満足いくまで繰り返し取り組むことによって個性を伸ばし様々な能力を開花させることができると考える。日本の義務教育にこのモンテッソーリ教育をそのまま取り入れるのは難しいが、私が教員になった時に少しずつ取り入れていきたいと感じた。

  • オーストラリアはずっと行ってみたい国だったのですが、珍しい動物の写真を見たり、文化やマナーについて一つ一つ説明を受け、ますます興味がわいてきました。授業のあとで、気になったところを個人的に調べたりもしました。
  • 私は中東の授業を受け、家族や結婚に対する考え方など日本と中東地域ではこんなに違うのかと思いました。そして世界共通の常識などは存在しないということを学びました。常識というのは、自分の周りが中心になっているだけのことで、一部では通じても世界的に共通ではないと知りました。価値観の押し付けのようなものが、常識という言葉なのではないかと思いました。

  • 私が一番関心を持った国は、ブラジルだ。日系ブラジル人の友達がいるため親近感がわいたからである。日本とブラジルは、地球の反対側に位置するが昔からの交流があり、今でも日系ブラジル人はお互いの国にとって大きな存在である。ブラジルに訪れた際には、今回学んだ観光地を巡ったり有名な食を味わったりしたい。特に、2月に行われるリオのカーニバルでブラジルを感じてみたい。

 

大学の授業は自分で組み立てて行きます。なりたい自分になるために、与えられた課題をこなしていきます。ここに紹介した学生たちのコメントから、「世界を知る」の講義に取り組むことによって、どのようなことを考えるようになったかが見えてきます。大学には学びの機会があふれています。好奇心を持って自己を知的に成長させていきましょう。
報告:国際学部教授 増井 由紀美、編集:IR・広報室