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コロナ禍にヴァーチャル世界旅行!国際学部「世界を知る」授業紹介【Part I】


敬愛大学のホームページには、「海外スクーリング」や「語学研修」「留学」を経験した学生たちによる現地報告が掲載されています。受験生の時、大学生になったらこれを体験しよう、と夢を抱いて勉強に励んだ在学生も多いと思います。
2020年の1月に私たちを襲ったコロナ・ウィルスは世界中の若者の計画に「待った」をかけることになりました。渡航計画が無に帰するだけでなく、ほぼ1年の間、ほとんど全ての授業がオンラインになりました。しかし、そういう状況下であっても大学では「世界を意識した自分」を体験することはできます。ここでは、国際学部で学べる科目のひとつ「世界を知る」を紹介します。

 

今年はイギリス、フランス、スイス、ドイツ、イタリア、アフリカ、中東、中国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、アメリカ合衆国を対象地域としてオンデマンド授業(インターネット上で配布された資料や動画を、学生が好きな時に閲覧して学ぶことができる授業形式)を行いました。今回はその一部を紹介します。

イギリス(織井教授)

ロンドン市内等を巡りました
(海外スクーリング:イギリス)

EU離脱後、TPP加入申請や米・豪との新同盟(AUKUS)結成など欧州と一線を画した動きを見せています。4つのカントリーを背景に持つ連合王国としての顔、コモンウェルス(イギリス連邦)の盟主として世界とのつながりを維持する顔など、王室の歴史・役割、国旗のなりたち、国歌・愛国歌などを紹介しながらイギリスという国の本質に迫りました。

フランス(廻教授)

ヴェルサイユ宮殿
(海外スクーリング:フランス)

フランスと言えば、アート、ファッション、ワイン、フランス料理などの様々な文化を思い浮べる方が多いと思います。そのため世界から多くの人々がフランスを訪れています。フランスのインバウンド旅客数は世界でトップ。フランスを観光という側面からとらえ、学びました。

スイス(庄司教授)

『ドレミの歌』『エーデルワイス』など、楽しい曲でつづられる映画『サウンド・オブ・ミュージック』。これは本当にあったお話です。明るく楽しい映画の背景には、実は第二次世界大戦という大きな国際問題がありました。映画を通して当時の国際関係を考えました。

イタリア(市川教授)

『イタリアの日常と教育』と題し、イタリアの人々の日常生活を織り交ぜながら、地理、歴史、文化、経済について紹介しました。イタリアが生んだ有名な教育方法であるモンテッソーリ教育とレッジョ・エミリア・アプローチや、これらの教育が生まれた背景(イタリア人の国民性)についても学びました。

中東(水口教授)

最も身近な社会集団である家族をテーマとし、授業前半では、①文化人類学にもとづく家族類型、②婚姻のかたち、③氏族、擬制的親族などのつながりのあり方を説明しました。後半ではそれを踏まえ、現代の中東地域の家族とその日常生活を紹介しました。

中華人民共和国(家近教授)

パンダと家近教授「大熊猫生育基地」にて
(海外スクーリング:中華人民共和国)

2010年に国別GDPで日本を抜き、世界第2位の経済大国になった中国は、10年以内にアメリカをも超えると予測されています。習近平一強体制を確立し、独自の社会主義の道を歩み続ける中国が抱える国内問題と国際問題、そしてそのゴールを考えました。

オーストラリア ※英語講義(プロミニツ林准教授)

The lesson on Australia taught students about the different Australia’s environment, native animals, language and culture. Students were able to follow a lecture and watch a cultural video, and these helped students to understand more about this wonderful country and see that Australia is more than just koalas and kangaroos!

アメリカ合衆国(増井教授)

最後にコーディネーターの私(増井)ですが、担当はアメリカ合衆国です。2回に分けて以下のような授業を行いました。
(1) アーミッシュの暮らし
1989年に40日間のアメリカ一人旅で訪ねた、アーミッシュの人々の暮らしや学校を紹介しました。アーミッシュは18世紀の初めにドイツ語圏から来たキリスト教系の移民で、例えば車の代わりに馬車を使うなど近代化以前の暮らしを遵守しています。
(2) Black Lives Matter
ミネソタ州ミネアポリスで、黒人のジョージ・フロイドが白人警察官に窒息死させられていく瞬間がスマホに録画され、世界に拡散されました。これがきっかけで注目されるようになったBLM運動について学びました。

Petersen Houseに設置されたリンカーンに関する本の塔は10m以上
(海外スクーリング:アメリカ合衆国)

国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館
(海外スクーリング:アメリカ合衆国)

 

今回は、「世界を知る」の授業概要を紹介してみました。Part IIではこの授業を受けた学生たちがどんなことを学んだか、また考えるようになったかを紹介します。
報告:国際学部教授 増井 由紀美、編集:IR・広報室