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道路をテラス席にして「密」を解消! 三鷹の観光と特色あるまちづくりを学ぶ 第2回【「国内スクーリング」】


第1回目に引き続き、12月に第2回目の国内スクーリングin三鷹が実施されました。第1回目の様子はこちらからご覧ください。
報告:国際学部教授 三浦 知子

講義② 三鷹テラストリートについて(三鷹市生活経済課 若島氏による講義)

三鷹テラストリートの風景

三鷹テラストリートの風景

12/19(土)、第2回目は三鷹市役所 生活経済課の若島 慎兵氏に、三鷹テラストリート(テラス×ストリート)についての講義をしていただきました。今回も、第1回同様、ハイブリッド方式で実施しました。

昨年、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等を支援するための緊急措置として、国土交通省が「飲食店等のテラス営業等のための道路占用基準の緩和」を発表しました。それを受けて開始されたのが「三鷹テラストリート」です。フランスのカフェなどのように、屋外へテーブルやイスを置いて飲食をすることで、換気を良くできます。とはいえ、そもそも路上の使用にはさまざまな規制がありますし、複数の機関への書類提出手続きが必要になるなど大変複雑です。そこで三鷹市役所では、飲食店が路上でテラス営業等を行うための手続を支援しています。新しい日常づくりを進めようと、若島氏のような若手の職員が積極的にまちに働きかけ、進めていくことになりました。
 市役所には随時このような新しい情報が入ってきます。その中で市民のための施策は、担当者レベルでまず企画が出され、所属部署で実施が検討されていくそうです。若島氏は市内の商店会に足を運び、店主に説明をしたり、実際に道幅を計測したりと、地域に入り込み、周知するためのロゴも作成して市民を巻き込んでいきました。三鷹市南口には三鷹中央商店会が続いています。そこには12月の冬の時期でも「三鷹テラストリート」のイスやテーブルを確認することができました。この取り組みはさまざまなメディアでも取り上げられました。まちの課題をみんなで考える、まさに「市民協働」のプロジェクトであると感じました。


(参考)朝日新聞デジタル:商店街で広がるテラス営業 新しい形になるか 2020/10/16

履修した学生のレポートの一部を紹介

谷本康輔 さん(国際学科英米語専攻3年)
・まちづくりは道路や信号といったインフラの要素も取り入れて初めて成り立つことを学んだ。動線の確保がしっかりできていないと施策の実施が難しいことがわかった。行政が積極的に飲食業を支援し、まちの変化をつくり出そうとしている三鷹市の姿勢には目を見張るものがある。

三ツ本ゆり さん(国際学科国際ビジネス専攻3年)
・三鷹市は、市内の飲食店等が路上(ストリート)に客席を設置し、営業を行う「三鷹テラストリート」(テラス×ストリート)をサポートしている。始めるまでの取組みや手続きフローを学んで、市のサポートがしっかりしていることに感服した。またお店を営業することの大変さを理解した。

上野愛海 さん(こども教育学科2年)
・テラストリート利用者へのアンケート結果を見ることができて、テラストリートに関心が湧きました。外で飲食できることから、犬を連れたお客様なども利用できる点が良いと思いました。コロナ禍で良いことも生まれていると実感できて、大学に通えないと否定的な考えばかりだったのを改めるきっかけにもなりました。

小出達也 さん(国際学科1年)
・道路は公共的なもので独占が認められない――そのような中で新しいことを始めるには工夫を凝らす必要があります。道路をテラスとして使用することによって外で食事する客は密にならない、店にとっては食事の提供ができる環境をつくることができる。まさに一石二鳥です。地域と連携を取りながら、道路を車から人のための空間に変えるという考え方は、地域発展につながると思いました。

編集:IR・広報室

講義資料(若島氏提供)