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国境を超えて活躍する卒業生がゲストスピーカーとして登場


12月15日(火)、国際学科の「1年基礎演習」のオンライン授業に、2人の国際学科卒業生をお招きしました。1人は日本人としてオーストラリアで活躍している卒業生。もう一人はミャンマー人として日本企業で働く卒業生。国境を超えて活躍する2人の卒業生に在学中の活動や卒業後の仕事などについてお話を聞きました。

報告:国際学科教授
庄司 真理子

2012年卒 松本和也さん オーストラリア在住

真夏のオーストラリアからお話しいただいた松本さん

真夏のオーストラリアからお話しいただいた松本さん

2012年に卒業した松本和也さんは、オーストラリア在住で、看護師アシスタントをしています。かつては大手自動車ディーラーに勤め、オーストラリアでトップクラスのキャリアを積んでいました。しかし、現在は社会貢献の道を目指して資格をとるべく大学に再入学することを考えています。
松本さんは学生時代から、社会貢献への関心が高く、インドに行きストリートチルドレンのお世話をしたり、四川省大地震の際、募金活動で15万円を集め、文房具、そして千羽鶴10束以上を集めて現地の小学校に届けたり、YMCAのキャンプの引率をしたりしていました。英語サークルで、ネパールからの留学生と共にスピーチコンテストに出場したこともあります。日本人学生・留学生を問わず大勢と友達になれるよう、自分から行動し、チャンスを生み出してきました。
ある受講生は、松本さんの努力を惜しまない姿勢が周りに伝わることで、力を貸してくれる協力者が見つかるのだろうと感じ取っていました。

松本さんのオーストラリアでの就職は、大学4年生の時のオーストラリアへの語学留学がきっかけでした。オーストラリアでの就職先と在留資格を得るために猛勉強をして英語力の向上に努めてきたといいます。
それでも現在は別の道を歩もうとしている松本さん。「目標は変わってもいい」という彼の言葉に将来への迷いがある学生は、「安心する言葉でした」という感想を述べていました。

2015年卒 メイ ワタンさん 日本在住

2015年に卒業したミャンマーからの留学生、メイ ワタンさんは、現在、株式会社サイサン(本社:さいたま市)というガス会社に総合職として勤めています。大学在学中に、将来は日本とミャンマーの架け橋になるような仕事につきたいと言っていたことを覚えています。日本語一級の資格を持って敬愛大学に入学してきたメイ ワタンさんでしたが、在学中もさらに日本語を懸命に勉強し、日本語弁論大会にチャレンジしていました。
日本語力が評価され千葉県の観光地の魅力を海外に広める役目を負うチーバ君大使にも抜擢されました。また、ミャンマーの文化を日本に紹介するために、学園祭ではミャンマーの春雨スープをゼミの仲間と販売し、ミャンマーの伝統服を日本人の友人と一緒に着るなど、まさに外交官と言えるような活躍を見せていました。
「将来、ガス使用の少ないミャンマーに戻った時、仕事で得た知識を活かして祖国のインフラ普及に貢献したい」という大きな目標を叶えるため、日本企業で奮闘中です。

受講生から「日本で外国人が営業などの業務を行うのは難しくないか」との質問が挙がると、「最近の日本人は外国人の説明を嫌がらずに聞いてくれる、かえって日本人から応援したくなると言われた。外国人が日本で働くことは双方にメリットもある」と前向きにとらえていました。この話を聞いた受講生は、「自分にはできないと思うのではなく、真剣に向き合えば伝えたいことは自然と相手に伝わる。自信を持つことは大切だと気付いた」という感想を述べていました。

編集:IR・広報室