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【ピックアップ授業】低炭素社会を実現するための資金を集めるには?(The United Nations in the World)


国際学科の授業「The United Nations in the World」では、国連や国際機関の役割や機能、国際連携などについて英語で学びます。今回は、福岡工業大学社会環境学部の渡邉智明准教授をお招きして、「グリーンボンドとは何か」をテーマにご講演いただきました。

グリーンボンドとは?

グリーンボンドとは、債券の一種です。この債券は特に地球環境の保護プロジェクトへの投資を目的に、企業や行政が投資家から資金を集めるための金融商品です。
今、このグリーンボンドが、環境意識の高まりや低炭素社会へ移行するための資金需要の高騰を背景に、国際社会で注目を集めています。2011年には30億ドル程度であったグリーンボンド市場は、2018年には1673億ドルまで拡大。主な投資先は再生可能エネルギーに関連するものが最も多く、次いで低炭素・エネルギー効率の高い建設プロジェクト、公共交通機関の順となっています。

授業は英語で行います

難しい部分は国際学科の庄司教授が解説します

環境に配慮していると見せかける“グリーンウォッシュ”

しかし、多くの投資先の中にはグリーンウォッシュと呼ばれる「環境に配慮していると見せかけるプロジェクト」が紛れ込んでおり、間違えて投資してしまうと、反対に地球環境を悪化させてしまいかねません。この見極めが大切であると渡邉先生は言います。プロジェクトの評価・選定プロセスが透明であるか、資金の用途がグリーン・プロジェクトに限定されているか等の原則から判断する仕組みが出来つつあるそうです。

渡邉先生はグリーンボンドには、何がグリーンなのか詳細には定まっていないなど、課題も散見されると話す一方、グリーンボンドが環境問題解決のひとつの糸口となることを確信し、「課題を乗り越えることで、将来の世代のために社会を変革していく大きな力となることは間違いない」と語っていました。

学生にとっても環境問題は興味がある様子で、講演後のディスカッションの時間には渡邉先生と学生とで積極的に意見が交わされていました。学生たちの理解度、満足度ともに高い授業となりました。


報告:IR・広報室