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千葉県内の中学校にてオンライン授業を行いました


こども教育学科で「教育方法・技術論」などの授業を担当する阿部学准教授が、ビデオ会議システムを使って千葉県内の中学校の生徒たちとオンライン授業を行いました。ICTを使った授業には、どのような利点があったのか、実際の様子とともにご紹介します。

遠隔授業の導入が進む学校現場

ビデオ会議システムを使って対話します。

昨今の状況により、小・中・高の学校現場でも、オンラインへの対応が検討されつつあります。そのような中、千葉県内のある中学校にて、オンライン授業を実施する機会をいただきました。先生役である私は、ビデオ会議システムを通して、生徒たちがいる教室に話しかけます。

意見を出し合い、共有、可視化する

AIが意見を瞬時に分類し、表示してくれます。

依頼された授業のテーマは、「いじめ防止」です。いじめに関する授業では、クラス内の多様な意見を共有しあうことが大切です。本来であれば直接話し合いをしたいのですが、今はそれが難しい状況にあります。そこで今回は、 一人一台のPCと意見集約ツールを使って、クラス全体の意見を可視化するということを試みました。

通常の授業ですと、限られた人の意見しか聞くことができなかったかもしれませんが、瞬時にクラス全員の意見が共有されることは生徒たちにとっても興味深かったようで、じっくりと意見を読み進める姿が見られました。ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)の利点を生かすことができたと思います。

技術の力で学校教育をより生き生きと

遠隔でのコミュニケーションを楽しいものにするために、
アナログな工夫も考えました。

現在の学校教育では、児童生徒同士のコミュニケーションを重視した授業が求められています。これまではアクティブに「話す・聴く」という授業が多かったかもしれませんが、一方で、今回のようなじっくりと「書く・読む」という行為をとおしたコミュニケーションにも可能性を感じることができました。研究を進めていきたいです。

コミュニケーションが取りづらい状況が続きます。メディアなどでは、「学習の遅れ」「感染予防」が注目を集めていますが、それらに加えて心理面の「ケア」も重要なはずです。今回の授業が、生徒さんたちの今後の学校生活に少しでも役立ってくれるなら嬉しいです。