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「地方自治論Ⅱ」-私たちの税金と市役所の徴収職員の仕事とは-



7月10日(水)の「地方自治論Ⅱ」(公共経済コース2年生)の授業に、埼玉県の春日部市役所から財務部収納管理課職員の木本淳次氏が、ゲストスピーカーとしていらっしゃいました。公務員を目指している学生たちに、私たちが支払った税金が社会の中でどのように使われているか、税金を徴収する仕事の内容とともに教えていただきました。

社会の大切な公共サービスを支える税金

春日部市役所の木本氏

人々が暮らしモノを生産していく中で、物々交換ではできない仕事が生まれました。例えば、外敵から人々を守る兵士。人々が生産したものを少しずつ分けてもらって仕事をしていたことが税金の始まりではないか、と木本氏は言います。そのような仕事は拡大し、現代では教育や司法、環境、インフラ整備、福祉などさまざまな公共サービスが社会を支えています。その必要な経費をみんなで税金として支払い支える必要があります。

もしも、世の中に税金がなく、小学校から大学まで通ったらどのようになるでしょうか。16年間の学費を合計すると、1890万円にのぼりますので、全額自己負担ならとても子どもを育てられませんよね。多くの自治体の支出のうち、最も多くを占めるのが民生費といわれる福祉関連費用です。そのような大切なサービスの費用ですから、きっちり集めなければいけません。

徴収職員の権限はとても強い

質問する学生

市役所の徴収職員は公平性を保つため、滞納者から税金を徴収することが役目です。徴収は個人情報保護法の対象外とされているので、預金や取引情報、保険や家など、ありとあらゆる情報を見ることができます。家や車を差し押さえ、悪質な滞納者の家へカギを開けて捜索した経験もあるそうです。「どこまでも追いかけることができるので、絶対に税金を滞納しないでください」と厳しい口調で諭していました。

講演後、「ホームレスなど税金を払えない人にはどのようにしているのでしょうか」と学生から質問が挙がりました。対して木本氏は、税を納められないということを総合的に判断し、執行停止という手続きをすることもありますと回答。生活がギリギリの方に強制力を働かせることに思い悩んだりすることもあると徴収職員の難しさを語りました。その他にも学生からは活発な質問が挙げられ、税への関心の高さが伺えました。

学生へのメッセージ

公務員の中でも市役所と県庁は入職後どのような仕事を任されるか予想できません。いろいろな仕事をしてみたいと考える人におすすめです。ただし、公務員は税金を強制的に徴収しているので、民間よりも厳しい目が向けられています。集まった税金でどのような社会を作っていくか、そのことをよく考えて、今月の参議院選挙にも行きましょう。

 

木本様からは前線で働く徴収職員ならではの貴重な体験を聴かせてくださいました。お忙しい中、ご来訪いただきました木本様に心より感謝申し上げます。


報告:IR・広報室