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地方自治論Ⅰ-自治体の仕事とは-


多くの受講生が講演を聴く

7月3日の「地方自治論I」の時間に、埼玉県戸田市役所の職員である長谷川昌之氏をゲストスピーカーにお招きし、自治体の仕事や職員に求められる人物像についてお話しいただきました。戸田市は、人口減少時代、自治体間で人口を奪い合う状況の中、全国有数の人口増加をみせている自治体です。「地方自治論Ⅰ」は、将来公務員を目指している経済学科の多くの学生が受講しています。

長谷川氏:
「自治体の仕事は、結婚や引っ越しなどにかかわる窓口業務から再生エネルギーの普及やごみ回収などの環境事業、生活保護などのセーフティネット、防犯・防災など、多岐にわたります。それらはすべて住民をより幸せにすることを目的としていますので、そういう志望をもった方は公務員になることをお勧めしています。

公務員といえば、土日休みで仕事が楽だというイメージを抱く方も多いですが、現在、戸田市は18年間で13%の職員を削減しており、少数精鋭で非常に効率よく業務をすすめています。そのような現状ですので、採用時には以下のような人材を求めています。
・心身ともにタフな人
・コミュニケーション能力の高い人
・何事にも前向きに取り組むチャレンジ精神旺盛な人
・幅広い視野を持つ人
・自己変革能力を持ち、成長できる人

全てに当てはまらなくてもよいですが、自分がどれに当てはまるのか考えておくとよいでしょう。求める人物像は自治体ごとに違うのでしっかりチェックしておくことが重要です。
採用後は先輩職員がマンツーマンで指導し、充実した研修で成長をサポートしていきます。」

長谷川氏

質問する学生

長谷川氏には、昇任や人事評価制度、給与、採用試験についてお話していただいたほか、政策研究所での戸田市を「おしゃれ」にするための取り組みなどをご紹介いただきました。

最後には、本学経済学科を卒業し、現在戸田市職員として活躍している3名からのメッセージも紹介されました。それによると、「公務員試験シーズンになると周りの友達の合否を聞き、焦りや不安を抱くことがあるかもしれませんが、最後のゴールをしっかり見据えることが大切です」とのことでした。
自治体職員を目指している学生たちは、先輩からのエールに大いに刺激を受けることができたようです。

本学では、2011年度から夏季休業中に戸田市役所で政策提言型インターンシップを行っています。そのことが縁となり毎年ゲストスピーカーとして足を運んでいただいています。お忙しい中、ご来校いただきました長谷川様に心より感謝申し上げます。

報告: IR・広報室