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【おススメ授業】教育環境を工夫してインクルーシブ教育を実現する


9月7日(月)、「インクルーシブ教育」をテーマとした集中講義(国内スクーリング)を実施しました。インクルーシブ教育は、様々な個性、あるいは障害をもった子供たちが共に学ぶことで、お互いに理解を深め共生社会をつくっていくことを目的とした教育です。今回は、障害のある子どもへ支援を行っている株式会社LITALICO(りたりこ)の阿部氏にオンラインでご講演いただきました。


集まった学生は20名弱、1年生から4年生まで、将来は教員になりたいという強い思いがある学生を中心に、インクルーシブ教育に興味のある学生、教育関連企業に興味をもつ学生が集まりました。敬愛大学では学校ボランティアが盛んで、教職を目指す多くの学生が各地の小学校で学級をサポートしています。そのような経験の中で、従来型の授業では受け入れが難しい子供達と出会い、さまざまな思いを巡らせた学生も少なくありません。

「学習に障害がある」とは?

そもそも障害とはなんでしょうか。LITALICOでは障害を“個と環境の関係性の中で生じるもの”としています。阿部氏は次のような子供を例に挙げます。衝動性が高く、興味関心を抱く対象が限定的で、読み書きが不得意な子供。この子供は「大勢の他の児童・生徒に囲まれた中で、通常の教科書を使った教育」という環境の中では、うまく勉強することは困難です。ここに障害が生まれます。一方、この子供が転校し、落ち着いた少人数教室の中で、動画教材を使ったり、ゲームの要素を取りいれた教育方法を採用していたりすれば、興味をもって楽しく勉強に臨めるようになります。このような環境であれば、この子供の個性はもはや障害とは言えないでしょう。

LITALICOでは、このような方法をもって、従来型の学級では零れ落ちてしまう子供達に、楽しみながら学習することを経験させ、子供が自ら学んでいきたいと思えるように支援しています。
さて、学校教員を目指す学生たちなら、どのような学級運営で「インクルーシブ教育」を実現して行くのでしょうか。

昔ながらの押し付け型教育では、逃げ出してしまう子供が出てきてしまう

報酬を提示してやる気を出させる方法もあるが・・・

学びを楽しくすることで、子供が主体的に学ぶように。

学校現場ならどうするべきか ~オンライングループセッション~

学生たちは3~4名のグループごとに、自分の学級で障害のある子供を受け入れる場合、どのようにすべきか考えます。学年がバラバラなグループですが、熱心なディスカッションが行われました。「そのような子供はきっと周りの目が気になってしまうだろう。クラスメイトに知識を与えて落ち着いた学びができる環境を整えてあげたい」「子供ができることまで手伝ってしまっては、かえってストレスを与えてしまうかもしれない。できることと難しい部分をクラス全員に把握させたい」「喋ることが苦手で、自分の言葉でうまく伝えられない子供がいた。文字でコミュニケーションする方法を模索したい」など、さまざまなアイディアが出されていました。

テクノロジーが実現する10人10通りの学び方

これまでは、10の個性に合わせた10通りの教育方法を実践することは大変なことでした。しかし今、テクノロジーの進歩により、教育が大きく変わろうとしています。LITALICOでは、「保護者様のアンケート」や「行動観察」等のデータを入力すると子供の困りや、身につけられると良いスキルの案が出力されるシステムを提供しており、教育方法を考えるヒントになります。
また、子供の状態から適切な教材を検索し、ダウンロードしてすぐに活用できるデータベースもあります。客観的データと教師としての経験則をもって子供に合った教育を提供できる時代になりつつあるようです。

学生が目指す小学校・中学校の教育現場では、さまざまな個性や背景をもった子供が集まり、中には今の環境ではうまく学習できない子供もいることと思います。そのような子供に相対した時、どのように学級運営を工夫できるでしょうか。デジタルネイティブ世代としてさまざまなテクノロジーや教育学の知識を活用しつつ、臨機応変にどの子供も一緒に教育が受けられるよう環境を整えていってほしいものです。

9月14日(月)に、本講義の続編が行われます。続報をお楽しみに。


報告:IR・広報室