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生涯学習講座で放射線医学研究所の見学会を行いました

 敬愛大学生涯学習講座では、毎年人気の講座に加え、様々な視点から新しい講座を開講しています。平成29年度前期は、新たに医療に関する講座を2講座開講いたしました。
 ひとつは、4月から5月にかけて合計4回のシリーズで行った「自分にあった病院の見つけ方」(講師は医療コンサルタントで元国際医療福祉大学非常勤講師の吉野賢治先生)、もうひとつは6月26日に行った「最先端放射線医療を学ぶ会」(講師は現役医療器械メーカー執行役員で大阪大学非常勤講師の熊田幸生先生)でした。今回は、座学と施設見学をセットにした後者を報告します。

 本講座「最先端放射線医療を学ぶ会」は、敬愛大学の隣に放射線医学研究所(以下、放医研)があることから、生涯学習講座で見学をしたいと考えたこと、施設見学の前に予備知識の勉強が必要だと考えたことから、検討を行いました。その結果、放医研施設の一部を製造・納入した経験があるメーカーの方で、座学の講義もしてくださる講師をお願いし、「座学80分+放医研の施設見学90分」というぜいたくな講座を設計。20名の定員が満員御礼となりました。

 座学では、まずがん治療の種類(外科療法=手術、化学療法=抗がん剤、放射線療法)について説明を受け、その後放射線療法には患部や体表面からの深さ、照射する放射線の種類や照射のしかたにより、様々な治療方法があることを学びました。最後に最先端の放射線療法の説明(陽子線を使用するものや重粒子線を使用するもの、BNCTと呼ばれる中性子線を使用するもの、まだ開発治験段階のホウ素中性子補足治療法)を受けました。実際の治療に使用されている設備やご了解を得た患者様の写真、写真やアニメーションを利用して、素人にも分かり易い説明を講師にしていただきました。

 座学の後はバスで放医研に移動し、案内を引き受けていただいた先生(放医研の重粒子線治療部門に所属される先生で、元群馬大学重粒子線医学研究センター教授)に重粒子線治療施設をご案内いただきました。巨大な電磁石、非常に長い加速器、実際に患者が照射を受ける治療台など、受講者の誰もが初めて見るものばかりで、充実した見学となりました。

 「座学+見学」という内容や医療をテーマとするなど、本講座は新しい試みでしたが、受講者からは大変好評であったようです。今後も敬愛大学では、「地域の伴走者」として、より充実した講座を開設できるように精進してまいります。
 なお施設見学にあたり全面的にご協力いただいた放医研関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

(地域連携センター 生涯学習講座担当)

敬愛大学生涯学習講座

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敬愛大学生涯学習講座は、2006年から大学の知的資産の開放と地域連携や社会貢献を目的に、多彩な講座を開講しております。
大学キャンパスに加え、JR稲毛駅東口前の「生涯学習センター」で開講しております。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。