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ホーム  > 国際学部だより  > 【こども教育学科】教職科目「教育課程論」特別授業

【こども教育学科】教職科目「教育課程論」特別授業

NPO法人理事の市野敬介氏

 こども教育学科「教育課程論」にて、NPO法人理事の市野敬介氏をお招きし、「ESDからSDGsへ 持続可能な開発のための教育と実例」と題して講義を行いました。ユネスコが提唱するESD(持続可能な開発のための教育)が2014年まで行われていましたが、それを引き継ぐ形でSDGs(持続可能な開発目標)の4番目に位置づけられています。この授業は、SDGsの視点を導入した教育の在り方について考える時間となりました。
 前半は、教育現場での具体的な事例が紹介されました。千葉市立打瀬中学校での環境学習や岩手県遠野における地域活性化のための取り組みです。特に遠野市は、地域の持続という深刻な課題に直面しています。そこで、学校・地域(企業も含む)・家庭を連携させた取り組みが行われていました。

講義を聴く学生たち

 後半は、国レベルの課題を題材としたエネルギー教育の模擬授業が行われました。現在も高レベル放射性廃棄物は出続けています。使用済み燃料をリサイクルして残った放射能レベルの高い廃液です。これをガラスと一緒に溶かし、ステンレス容器に入れます。これをガラス固化体と言います。私たちの生活から出ている廃棄物に比べて量は少ないですが、強い放射線を出すので厳しい管理が必要です。ガラス固化体をどのように処分したらよいか、「安全性」「コスト」「環境負荷」「技術」「雇用創出」「監視・回収」の観点から方法を考えていきました。

 学習指導要領が改訂され、単に知識を獲得するだけではなく、学んだ知識や技能を活用して直面する課題を解決していける資質・能力を育成していくことになりました。変化の激しい知識基盤社会をよりよく生きていくために、主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)を通して、そのような資質・能力を培っていくことが教師に求められています。このようなカリキュラムを子どもたちと創造していくには、教師自身が社会の変化を敏感に感じ取り、例えば今回のような“Think globally, Act locally”という視点を持つことが必要です。今回の講義を通じて学生たちはそのことに気づいたのではないでしょうか。

報告:市川(こども教育学科 教授)、編集:IR・広報室

こども教育学科の紹介

こども教育学科では、教職経験のある教員による丁寧な指導で、毎年、小学校教員採用試験で高い実績をあげています。「国際感覚に優れた小学校教員の養成」を目標とし、英語力多文化への理解力を養う授業も充実しており、卒業生は千葉県内外の小学校で教員として多数活躍しています。

【2018年度小学校教員採用実績】
 ・小学校現役教職就職率 93.0%
  (2018年3月卒業の小学校教員志望者43名のうち40名が現役採用)
 ・小学校教員正規採用者 46名
  (既卒者、期限付採用を含む)

こども教育学科の詳しい内容は、ホームページや大学案内で紹介しています。
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