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ホーム  > 国際学部だより  > 【こども教育学科】国際子ども図書館(上野)でのゼミ研修

【こども教育学科】国際子ども図書館(上野)でのゼミ研修

大学の授業でも取り上げられた大正自由主義教育の実践の一端を知ることができました

 国語科指導法を研究するこども教育学科 3年山口ゼミでは、読書指導の基礎研究として上野にある国際子ども図書館を訪れました。土曜日の上野の森は大変な人混みですが、ここは比較的空いています。
 3階の本のミュージアムでは大正時代の文学運動を支えた雑誌『赤い鳥』に関する展示がされていました。国語科教科書でお馴染みの、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や新美南吉の「ごんぎつね」などの作品が『赤い鳥』という概念の中で理解できました。また、2階の児童書ギャラリーでは、絵本史と児童文学史が具体的な書籍を通して概観できます。ゼミ生はそれぞれ自分の関心がある書籍を手に取り、時間を忘れて児童書の世界に浸っていました。(残念ながら、閲覧室や研究資料室は撮影禁止となっています。)

 この日驚いたことは4年山口ゼミのSさんと会ったことです。4年生は今、卒業研究としてブックトークのプラン作成と実践に取り組んでいます。そのための調査として国際子ども図書館に足を運んだのです。このような地道な研究活動は教師になってからも続けてほしいと願っています。

報告:山口(こども教育学科 教授)、編集:IR・広報室

3年山口ゼミ Kさんのレポート

カフェで休憩。一日いても飽きません

 11月10日(土)に初めて国際子ども図書館に行きました。上野にある図書館ですが、東京都美術館や上野動物園など有名な施設がそれぞれ存在感を示している中、負けない存在感を放っていました。日本初の国立の児童書専門図書館ということもあり、子どもだけでなく大人も調べもの等をするためにたくさんいました。ここで学んだことを2つ報告します。

 1つ目は、創刊100年を記念した『赤い鳥』展示会です。展示会には実際に『赤い鳥』に掲載されていた作品の重要な資料がありました。特に芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の原稿を見ることができたことは芥川作品が好きな私としては嬉しかったです。また、『赤い鳥』は子どもの自由な表現を促す運動だったこともあり、大正自由教育との繋がりを色濃く感じることができました。今でこそ子どもの自主性を大切にしようというのは当たり前ですが、時代をさかのぼると大正期に行われた自由教育の賜物だったことを学べました。

 2つ目は、児童書ギャラリーです。ここが印象に残ったのは、明治から現代までの絵本史があるからです。国語の教科書に載っている絵本もあれば、読んでみて、この絵本は紹介したいなという絵本が見つかりました。また『赤い鳥』の復刻版もあり見応えがありました。国語の教科書に取り上げられている物語というのは本当に一部なのだと感じました。たくさんある絵本の中だからこそ、自分で紹介したい絵本を何冊も見つけておくことが大切だと学びました。
 1回見学したからと言ってとてもすべてを味わったとはいえないほど、内容が充実している図書館でした。また上野に行ったときには立ち寄ってみたいです。そして教師になってからもここに足を運んで、児童に児童書の面白さを伝えられるように自分なりに勉強していきたいと強く思いました。

こども教育学科の紹介

こども教育学科では、教職経験のある教員による丁寧な指導で、毎年、小学校教員採用試験で高い実績をあげています。「国際感覚に優れた小学校教員の養成」を目標とし、英語力多文化への理解力を養う授業も充実しており、卒業生は千葉県内外の小学校で教員として多数活躍しています。

【2018年度小学校教員採用実績】
 ・小学校現役教職就職率 93.0%
  (2018年3月卒業の小学校教員志望者43名のうち40名が現役採用)
 ・小学校教員正規採用者 46名
  (既卒者、期限付採用を含む)

こども教育学科の詳しい内容は、ホームページや大学案内で紹介しています。
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