小学校の国語科教科書には故事成語や漢詩、古文などが取り上げられてきましたが、最近では百人一首も取り上げられるようになりました。これを受けて、小学校における古典の指導法を模索する県内のある小学校から、国語科指導法を専門とする山口教授に出前授業の依頼がありました。
そこで、5月30日に山口教授が、鑑賞と音読、かるた取りを組み合わせた授業を、4年生の2学級を対象に、2時間ずつ出前授業として行ってまいりました。
まずは鑑賞指導。言葉に着目させ、「見え」を問います。教科書を開くと写真がすぐに目に入ってしまうので、教科書は使いません。言葉から風景を想像させることが大切です。
次に、四拍子のリズムに合わせて音読します。専門的には「律読」と言いますが、子ども達には「リズム読み」と教えました。最後に10首でかるた取りを行いました。10首にすることで反復回数が多くなり、遊び方の基本的なルールを確実に指導することができます。
そこで、5月30日に山口教授が、鑑賞と音読、かるた取りを組み合わせた授業を、4年生の2学級を対象に、2時間ずつ出前授業として行ってまいりました。
まずは鑑賞指導。言葉に着目させ、「見え」を問います。教科書を開くと写真がすぐに目に入ってしまうので、教科書は使いません。言葉から風景を想像させることが大切です。
次に、四拍子のリズムに合わせて音読します。専門的には「律読」と言いますが、子ども達には「リズム読み」と教えました。最後に10首でかるた取りを行いました。10首にすることで反復回数が多くなり、遊び方の基本的なルールを確実に指導することができます。
◆山口教授より
国語科指導法の立場から百人一首の授業づくりについてまとめます。
まず、かるた取りばかりやっていては国語科の学習とは呼べません。言葉に着目させた鑑賞指導と、リズムへの自覚を促す音読指導を組み合わせることが大切です。
次に、かるた取りは子供にとっては遊びですが、読み手である教師が子供に短歌をインプットしているという側面があります。ですから教師には理にかなった音読をすることが求められます。
最後に、国語科としての百人一首の学習には、鑑賞→音読→かるた取り→鑑賞→音読→かるた取り→……という繰り返しが大切になってきます。
しかし、4年生で100首全てを取り上げる必要はありません。今回のように10首だけ取り上げて、続きは高学年あるいは中学高校に任せてもいいでしょう。短歌に関心を持たせることが大切なのです。
国語科指導法の立場から百人一首の授業づくりについてまとめます。
まず、かるた取りばかりやっていては国語科の学習とは呼べません。言葉に着目させた鑑賞指導と、リズムへの自覚を促す音読指導を組み合わせることが大切です。
次に、かるた取りは子供にとっては遊びですが、読み手である教師が子供に短歌をインプットしているという側面があります。ですから教師には理にかなった音読をすることが求められます。
最後に、国語科としての百人一首の学習には、鑑賞→音読→かるた取り→鑑賞→音読→かるた取り→……という繰り返しが大切になってきます。
しかし、4年生で100首全てを取り上げる必要はありません。今回のように10首だけ取り上げて、続きは高学年あるいは中学高校に任せてもいいでしょう。短歌に関心を持たせることが大切なのです。