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【国際学部】国内スクーリング「国際儀礼(プロトコール)」

おいしい会席料理のマナーを学んで、 日本をもっと深く理解しよう!

 日本人でも日本料理のテーブルマナーを詳しく知っている人は、それほど多くありません。2016年10月2日、国際学部の国内スクーリング、国際儀礼(プロトコール)の受講生は、明治記念館で会席料理のテーブルマナーを学び、その後、赤坂迎賓館の館内見学をしました。

黄綬褒章受章者の大宮康男統括総料理長のお話。背景の緑は東宮御所のお庭

 明治記念館では、黄綬褒章受章者の大宮康男統括総料理長およびサービス課課長青柳様のご指導のもと、3時間にわたる実地練習をしました。最初はビデオでマナーを学び、その後、オーバーヘッド・プロジェクターを駆使しての細かい箸使い、お椀の扱い方などを学びました。テーブルマナーの細かい指導を受けると聞くと、堅苦しいイメージがありますが、実際にはそれとは裏腹の楽しくて優雅なひとときでした。

豪華な盛り付けの会席料理

なお、箸の向きは左利き用のものです

本館玄関車寄せ(首相、閣僚級クラスの方たち専用のお玄関)

 次々と出てくる芸術品といっても過言ではない美しい盛り付けのお料理、大宮様の温かく和やかなお話、そしてなんといっても極上の味の会席料理、参加者一同、今まで経験したことのない良い思い出となりました。大宮様からは、「会席料理のマナーを知っていると、料理人の人は、この人はただものではないな、と思って、その日仕入れた食材のもっともいいところを出してくれますよ。」と、レストランでおいしいお料理をいただくコツも教えてくださいました。

 会席料理をいただいたお部屋は、丹頂の間といって、東宮御所のお隣でした。窓から皇太子様、雅子様ご夫妻のお宅の出入り口が見えます。タイミングが良いとご夫妻が出入りなさっているのを間近で見ることのできるお部屋だそうです。テーブルマナーの講座に先立って、明治記念館の橋之口様が、由緒ある館内を案内してくださいました。

 憲法記念館(明治憲法草案審議の間)、本館玄関車寄せ(首相、閣僚級クラスの方たち専用のお玄関)で写真撮影、金鶏の間(赤坂仮皇居の別殿として建築され、のちに伊藤博文公へ下賜され、さらに現在の地に移築されたお部屋、結婚式場として利用されている)、庭園(都心でありながら、一切、高いビルが見えず、青空が広がるお庭)など、どれも歴史的に意義のある場所を見学しました。

憲法記念館(明治憲法草案審議の間)

赤坂迎賓館主庭

 明治記念館での研修ののち、赤坂迎賓館に向かいました。今回は、運よく内閣府より内覧の許可を得ることができました。赤坂迎賓館は、天皇や皇族が晩餐会を開く場所として現在は使用されています。また、東京サミット、各国首脳との会談などにも利用されています。

 もともとは、明治時代に東宮御所(大正天皇の居所)として建築された建物でした。中は絢爛豪華で、ベルサイユ宮殿などのヨーロッパの宮殿を彷彿とさせるネオ・バロック様式のつくりとなっていました。洋式の建築物ですが、内部の装飾の要所要所に日本の絵柄が施されており、和の図柄が様式の建築物にうまく溶け込んで調和しているところが非常に興味深い建物でした。
 まさに明治維新の時代の日本の国際化を思わせる建物で、彩鸞の間、花鳥の間、朝日の間、中央階段などの豪華なお部屋を内覧しました。内部は撮影禁止のため、美しい宮殿の様子は参加者の目に焼き付け、胸に刻んできました。その後、大きな噴水のある主庭を観ました。さらに前庭に回り、四谷側の正門からみえる美しい外観を観覧して、スクーリングを終えました。

赤坂迎賓館正門からの景色

(文責:庄司真理子)
国際学科には、時代の要請に応える「英米語」「日本・国際理解」「国際ビジネス」の3つの専攻が設置されています。日本・国際理解専攻では、日本の国際化や世界とのつながりを学び、日本についても新たな理解を深めることができます。