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【こども学科】千葉市内の小学校で「道徳」の特別授業を実施(2016年9月5日)

 学校で先生が教えることの基準が示されている「学習指導要領」の一部が変わり、これまで教科外活動であった「道徳の時間」が、「特別の教科 道徳」として新たに位置づけられていくことになりました。子どもたち自身が深く考え、熱心に議論していけるような授業を行うことが、今まで以上に求められています。
 これからの小・中学校の先生は、子どもたちが夢中になって議論できるような道徳授業をつくり、行っていけるようになる必要があります。しかし、実際にどのような授業がよいのか、まだまだ研究も必要です。

 ひとつの試みとして、こども学科の阿部専任講師が、千葉市内の小学校4年生を対象に、オリジナルの道徳授業を行いました。これは、熟議民主主義という政治理論をヒントに構想した授業で、他人の意見に耳を傾けることや、みなが納得できるよう話し合うことなどを、じっくり丁寧に行っていきます。
 子どもたちが話し合いに熱中できるよう、設定にもひと工夫。子どもたちは、あるドラマの主人公がとるべき行動について考えます。その際、他人事のように話し合うのではなく、その主人公の「アタマ」の中に入り込み、フシギな「脳内物質」となってしまった!……というファンタジー設定のもと話し合っていきます。子どもも大好きな映画『インサイドヘッド』にヒントを得た工夫です。ひとりひとりの意見はバラバラでも、最終的には主人公の行動を一つ決定しなくてはなりません。はたして、制限時間内にみなが納得する結論は導き出せるのか!? こうした設定があることで、子どもたちは世界観に入り込み、楽しく(しかも真剣に!)話し合いを進めていくことができました。
 今、敬愛大学は夏休み期間ですが、その間のこうした研究結果をふまえ、後期の授業では、学生たちと道徳授業のあり方について議論するような機会をつくりたいと考えています。
(文責・阿部)