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【国際学部】Sakura Project 2016 第1回(2016年7月23日)

 佐倉市との包括連携協定を受けて、国際学部でも活動を開始しました。敬愛大学総合地域研究所からも共同研究としての助成を受けました。佐倉は、かつては「西の長崎」と並び称された、日本でもいち早く、西洋の文化が入ってきた土地で、その歴史を伝えるものがいくつも残されています。実は、佐倉市は敬愛大学国際学部が生まれた所、いわば「国際学部のふるさと」なのです。2008年に稲毛に移転してしまったので、今の学生さんも新しい先生方も知らない人が多くなってしまいました。
 市役所の方とも相談し、今年度は①街歩きマップづくり②佐倉市観光案内(多言語)作成③津田仙研究会(読書会、シンポジウムなど)を企画しました。まずは、「佐倉を知る」ことから始めます。7月23日、学生7名、教員4名が学バスで出かけました。市役所からは山口真宏さん、東条光紀さんのお二人がアテンドして下さいました。事前準備をしてくださった上野裕子さんを加え、有難うございました。

武家屋敷
 鏑木小路の3軒の武家屋敷―旧河原家、旧但馬家、旧武居家―を訪ねました。城下町は武士の住む地域と商人の住む地域に分けられており、武家屋敷は藩の所有で、俸禄に応じて割り当てられていた、いわば「社宅」であったとの説明がありました。屋敷の広さばかりでなく、間取りや壁の色まで、身分による違いが見られます。時間が短くて残念!

房州屋さんでランチ(船もりそば)
 100年を超える歴史をもつというお蕎麦屋さんでランチ。お昼少し前に房州屋さんに入るようにと言われたわけが、よくわかりました。我々が食べている後ろに大勢の人が待っています。しっかりとこしのあるお蕎麦でした。

堀田邸
 幕末の老中、堀田正睦の次の世代の正倫が建てた、明治中期の住居です。各所に意匠が凝らされた建物で、昔の人の企みに驚くばかりです。一見純和風の建物ですが、西洋工法が随所に採り入れられています。かつては周囲の水田を借景にしていたとのこと。ゆっくりと時間を過ごしたい場所です。

順天堂記念館
 「西の長崎、東の佐倉」と称されたのは、この地の蘭方医学の発展があったからだということで、それが、蘭癖と呼ばれた堀田正睦に招じられて江戸の薬研堀から佐藤泰然が開いた蘭方医学研修所兼治療所であったこの順天堂から始まっています。手術の道具(骨切り鋸、など)や手術の料金表、手術の承諾書も残されています。麻酔薬が十分に機能するようになるまでは、痛みで気絶している間に手術をした、などという話に「現代に生まれて良かった!」の声が出ていました。

印旛沼 ふるさと広場
 最後は印旛沼の畔のふるさと広場で一休み。オランダとの関係を記念した本格的な風車と、一面のひまわりの花が迎えてくれました。

 学生さんには、ただの観光でなく、この町に大勢の人(外国人を含む)に来てもらうとしたら、どんなアイディアがあるかという視点を入れた報告書をお願いしました。将来、ボランティアで通訳をしたいと希望する人は、これを英語に訳してみる。夏休みの宿題を楽しんでくれることを祈っています。
(文責:村川)