こども学科の阿部学講師が制作に携わったデジタル教材「オンラインゲームとの付き合い方を考えよう！」が、第32回学習デジタル教材コンクール（主催：公益財団法人 学習ソフトウエア情報研究センター）にて奨励賞を受賞しました。本教材は、阿部講師が副理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会と、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの共同研究の成果で、阿部講師は制作の責任者でした。

　本教材では、オンラインゲームが子どもに流行している状況を受け、起こりうるトラブルをオリジナルのアニメーションで描いています。子どもと同年代の主人公がトラブルに遭いそうになるところまでを描いており、アニメの視聴後は、原因や対応策を子どもたち自身に考えてもらうような構成になっています。従来からあるメディアリテラシーの発想に依拠しながら、最新の問題を描いた教材です。本教材が、全国各地の学校で活用されることを期待しています。

　「パソコンの父」とも言われるアラン・ケイの有名な言葉に、「未来を予測する最善の方法は、それをつくり出してしまうことである」という言葉があります。彼ほどの創造性はないかもしれませんが、テクノロジーの発展により、私たちも自らの手で自らが望むような教材を容易につくり出せる時代になってきました。学校現場においても、誰かがつくった教材を「探す」「借りる」だけでなく、自ら教材を「つくる」ということが今後より重要となっていくでしょう。

　これから、こうしたデジタル教材開発についての研究成果を、こども学科における教員養成教育にも役立てていきたいと考えています。
（文責：阿部）