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フード&アグリビジネス・コーナー(2014年度)

 敬愛大学国際学部国際学科では、2011年カリキュラムに「フード&アグリ」関連科目を設け、本格的活動を開始しました。「国際学部でアグリ?」とよく尋ねられます。食糧自給率、輸入食品の増加と安全性の問題に、最近では放射性物質の問題まで加わり、「食」の安定供給と安全性の確保は広く人々の関心を集めています。TPPによる日本の農業への影響も心配されています。そう!日本の「食」と「農」は世界につながっているのです。

 このコーナーでは、学内外の様々な活動を定期的に報告します。

 なお、学年を超えた学生間、学生と教員の共同作業や社会の人々との交流を通して、学生たちは普段より活き活きした姿を見せてくれています。このような活動が彼らの将来につながってくれれば、というのが我々の願いです。新教育カリキュラムの目標は「食」と「職」をつなぐ。この活動を通して、地域社会に貢献できる人材を育てていきたいと思います。ご協力をお願い致します。

「フード&アグリ2014」活動報告③

◆千葉黎明高校で収穫実習を行いました。

 8月22日、千葉黎明高校の農場で夏野菜の<生産・収穫・販売>の一環として、長ナスとピーマンの収穫実習を行いました。学生も教員も汗を流しての真夏日の収穫活動!思わず、新鮮な長ナスを額にあてて、自然の恵みに感謝している学生の姿を、カメラでパチリ! 現代っ子気質の学生も、自然の恵みの前では、思わず「感謝の念」を身体で示していました。学生をこのような緑多いアグリ実践活動に連れて行って良かったと思いました。

(文責:山本健)

さぁ、収穫作業の開始です!炎天下ですから、手早く作業を行いましょう。

何をやってるのかな?

長ナスは九州出身の八田先生が試験的に栽培したものだそうです。見事に育っています。

こちらもみずみずしいピーマン。指で優しく枝から?(も)いで、ヘタの先を鋏で切り取りました。

大きいものを探して・・・。ピーマンは熟しても食べられますね

こんなふうにカゴに入れます。

“まぼろしの”地鶏は、存在感をアピールしています。赤いとさかとゼブラ模様がキュートですよね。昨年さばいたお肉を、塩味の串焼きにして試食させていただきました。その命の重さを感じながら・・。

長ナスは大きいもので長さ40センチメートル、幅8センチ。ピーマン(10センチ弱)も小さく見えます。

「フード&アグリ2014」活動報告②

◆夏の研修を実施しました

 今年は「アグリ」の夏の研修を、初めて、地元の千葉県南房総市で実施しました。学生10名、教員5名、研究所の地域研究員1名が参加しました。夏の盛りに行うのも初めてで熱中症の心配をしましたが、地元の皆様のご協力で、何とか無事に終了しました。南房総市の三幣教育長に企画段階からお世話になりました。
8月4日(月)
道の駅和田浦WA-O クジラ料理


 今年の研修は、南房総市の「海と花とクジラの街」、和田浦で始まりました。まずは道の駅和田浦の巨大なシロナガスクジラの骨格標本(レプリカ)が迎えてくれました。全長26m。日本に3体しかないのだそうです。道の駅では様々なクジラ料理が供されています。引率の教師には小学校の給食以来の懐かしい味でした。熟成の時間を長くとることで、関西よりも柔らかくして食するのがこの地の特徴だそうです。

鯵のひらき作り

 最初の実習は鯵の開き作りです。講師は道の駅の料理長さん。お寿司屋さんのアルバイト経験がある学生が鮮やかな手さばきを見せてくれました。後は一人5匹ずつ鯵を割り当てられて、最初は恐る恐るでしたが、最後はすっかり慣れた様子。「今まで考えたこともなかったが自分でもできるということが分かり、今後試してみたいと思った」とレポートに書いています。社長の櫟原さんが和田浦の人々の暮らしや道の駅の経営について話して下さいました。「女性が頑張らなければ」という力強い語りに圧倒されました。

外房捕鯨見学

 前日、荒天のため出漁できず、鯨の解体を見ることはできませんでしたが、庄司社長が自ら、捕鯨とクジラの解体について話して下さいました。千葉で捕鯨を行っていることは県内でも知られていません。夜、民宿「じんざ」で、ビデオを見せていただきました。この宿の息子さんも小学生時代に鯵の開き作りや鯨の解体見学などの実習を行っており、今は東京で働いていまするが、この土地が大好きなのだそうです。

【学生のレポートより】
・クジラの解体は見学できなかったが、命の大切さや有難さを聞いて、食事をすることは、一つの命を失わなければならないことを学んだ。(2年生)

・今、捕鯨はとてもタイムリーな話題です。その捕鯨を実際にしている方の話は貴重でした。世界的な捕鯨批判が広がる中で、鯨は昔からある食糧であると割り切っている感じは、実際にとっている人からしか聞けない声であったし、捕鯨をしている人の感覚を知れたことは、視野を広げることにつながりました。私自身、捕鯨は賛成でもないし反対でもないですが、両方の意見を知るとうことは、物事を客観視できる力を養うためにも必要なことで・・良い経験をすることができたと思っています。(4年生)

8月5日(日)
花卉農家 折原園芸


 千葉県は花の栽培でも知られています。折原園芸さんのひまわりは、帝国ホテルにも飾られているとのこと。温室で、小ぶりな、クリームイエローやマンゴーのような花を?本ずつ刈り取り、処理をして花束にするところまで体験させていただきました。日本の男性に、花が似合うようになって欲しい」と社長に言われて、神妙な顔つきで花束を抱え直している様子が微笑ましい。中国やモンゴルなど、海外からの研修生を積極的に受け入れているそうで、こんなところにも「国際化」の現場が見られました。

【学生のレポートより】
・「今回、アグリの体験を通して初めて千葉の下の方へ行った。同じ千葉県でも全然世界が違った」(2年生)

野菜の収穫
かざぐるまファーム


 最後の体験は野菜の収穫です。まずはズキニーやナス、インゲンなどの刈り取りを、次にトマトの収穫を行いました。(株)カゴメの作るジュース用のトユマトの契約栽培や、米粉のパン作りなどを行っています。昼食ではおいしいラタトウーユをご馳走になりました。

【学生のレポートより】
・今日の体験を通して、農業は大変なものだと改めて感じた。だからこそ日本人の若者が農業をやりたくないという理由もわかった。しかし、今後、日本の食糧を守るために農家たちに様々な支援が必要なのではないかと思う。
(4年生 留学生)

・座学では知識しか入らず、映像や写真を見たとしても切り取られた一部でしかないが、体験では知識と共に、その土地の風景・・・空気などを感じることができます。例えばトマトが一箱880円と知るとしても、座学ではせいぜい値段や栽培方法を知ることができる程度ですが、体験すれば、そのトマトがどのような環境で育っているのか、固さ、鯵、見た目はどうか、誰が、どんな人が育てているのか、育てている人の思いはどうか、そこまで知ることができるのです。一つの知識で重さが全く違ってくるのです。(4年生)

「フード&アグリ2014」活動報告①

◆フード&アグリビジネスのリーフレット第3号ができました

2013年度の「フード&アグリビジネス」の活動報告のリーフレットができました。第3号です。
山梨県での2泊3日の研修や大学祭での催し物の他、教育連携を結んだ千葉黎明高校での実習、水土里ネット印旛沼の活動見学など、前年度も様々なアクティブラーニングを行いました。

前年度はこの取組の初めての卒業生が巣立ちました。「就活の面接で「あぐり」での体験を自信をもって話すことができた」「報われた」という嬉しい言葉を残して・・・

4月。新しい活動が始まります。ご期待いただきたいと思います。

リーフレットがダウンロードできます。


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フード&アグリビジネス・コーナー(2013年度について)

「フード&アグリビジネス」の、2013年度の活動については、下記のリンクをクリックしてご覧ください

フード&アグリビジネスコーナー(2013年度)