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ホーム  > 国際学部だより  > ゼミ活動の一環として参加した歌舞伎鑑賞教室(2013年7月18日)

ゼミ活動の一環として参加した歌舞伎鑑賞教室(2013年7月18日)

  こども学科3年山口ゼミは国語科指導法のゼミです。7月13日に行われた歌舞伎鑑賞教室には「伝統的な言語文化」の研修として、ゼミ生全員が参加しました。

  鑑賞は「物語」を楽しむことが目的ですが、馴染みのない歌舞伎の演目を楽しむためには多少の予備知識が必要です。そこで、地元の図書館で借りてきた参考文献をゼミの時間に紹介し合い、歌舞伎の概要や海外での人気の秘密を理解しました。

  また、「芦屋道満大内鑑」の粗筋を読み、設定や鑑賞のポイントを押さえておきました。予習です。予備知識が理解を深め、鑑賞を助けるのです。

  歌舞伎は物語の表現です。ユゴーの『ああ無情』を、ミュージカルや映画として表現することと本質的には同じです。映画「レ・ミゼラブル」では、ミリエル司教の説教やジャベール警部の苦悩、マリウスの嘆きなど、たくさんの見所がありました。「芦屋道満大内鑑」を鑑賞した学生は、どこに魅力を感じ、何を思ったのでしょうか。Mさんのレポートの一部を紹介します。

◆「仕草からみる歌舞伎」

……〔前略〕……
  保名の女房として暮らしている葛の葉と本物の葛の葉姫の入れ替わりが早く、とても一人二役には見えなかった。衣装替えもそうだが、女房の葛の葉と本物の葛の葉姫で演じ方が違う。葛の葉姫の手の動きや添え方、腰のひねりの仕草が女性らしく色っぽい。女房の葛の葉もまた女性らしい仕草はあるが、母親という役柄もあり、立ち振る舞いがどっしりしていた。とても男性が演じているとは思えない。……〔後略〕……

  Mさんは役者の表現力に関心を寄せています。歌舞伎の通になりそうな予感がします。夏休みには映画「陰陽師」を見て、成長した童子・安倍晴明の活躍振りを楽しんでみてください。狂言師である野村萬斎が演じる安倍晴明の仕草も美しいですよ。
                                  (文責者:こども学科 山口政之)