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ホーム  > 国際学部だより  > Brownbag Lecture 増井先生(2012年11月27日)

Brownbag Lecture 増井先生(2012年11月27日)

増井由紀美 准教授

  11月27日の昼休みに、国際学部のブラウンバッグ・レクチャーが開催されました。ブラウンバッグ・レクチャーとは、各々が持ち寄ったお昼を食べながら、気軽に話を聞いて教養を深めようという趣旨のもので、サンドイッチを入れる茶色の紙袋が名前の由来です。聞きたい人は誰でも自由に参加することができます。

  今回は、米国留学から帰国間もない増井由紀美准教授を講師にお迎えして、朝河貫一研究についてお話を伺いました。国際学部は様々な学問分野を専門にする教員が集まっているので、それぞれがどのような研究をしているのか、知らないことが意外に多いものです。増井先生はどのような研究をされているのでしょうか?それによると・・・

朝河貫一について

レクチャーの模様です。

  朝河貫一は1873年に福島県で生まれ、米国に留学してダートマス大学、イェール大学で学位を取得し、ダートマス大学で教えた後、1907年にイェール大学講師に就任、比較法制史の権威として同大学の名誉教授にまでなった人物です。図書館の東アジアコレクション部長も務め、日本研究の貴重な資料及び図書をアメリカ議会図書館、そしてイェールの図書館のために収集しました。

  アメリカ滞在中の朝河が大部分を過ごしたイェール大学には、書簡や日記、草稿など、彼が残した膨大な量の文書が「朝河文書」として保存されており、増井先生はかれこれ20年以上に渡って、朝河の日記を中心に研究されてきました。朝河の日記には、随所に当時の新聞記事や友人からの手紙が貼り付けてあり、時代を語る貴重な史料になっています。

  朝河が留学していた当時はアメリカの社会と大学が近代化しつつある時代で、朝河はアメリカの大学の進化に貢献した、最初の日本研究者として位置づけることができるというのがレクチャーの結論でした。内容もさることながら、何よりも生き生きと楽しく留学していた増井先生の様子が印象的でした。

(文責 大月)