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ホーム  > 国際学部だより  > 2012年度 宮城ボランティア活動報告その2(2012年8月10-12日)

2012年度 宮城ボランティア活動報告その2(2012年8月10-12日)

被災地を、被災者のことを思って

愛島仮設住宅集会所にて 全員で歌を合唱


8月11日、愛島仮設住宅に到着後昼食を済ませ、午後から本学学生達は3グループに分かれて本格的な活動を始めました。個別の活動に入る前に、全員が手分けして、愛島の方々へのご挨拶をかねて、千葉の銘菓「オランダ家」さんの菓子をお届けしました。その後、Cグループは水口先生、八代さんの指導の下屋外における花壇の再整備、Aグループは尚絅学院大学学生達のご協力で私とともに屋内の集会所における茶話会の主催、Bグループが、本学庄司先生引率の下閖上小学校に先発隊として向かい、「キャンドルナイトin閖上2012」の手伝いに行きました。最終的に、午後5時には全員が閖上小学校で合流し、他大学の学生達と共にキャンドルへの点火作業を行いました。暗くなると、「閖上」「祈り」の文字が浮かび上がりました。生き残った人々の弔意のこもったキャンドルナイトに参加でき、学生達は静かに感動していました。ただ、時間の都合で、午後8時前には現場を離れざるをえず、後片付けまでお手伝いできなかったことは、とても残念でした。

12日朝は、前日に引き続き日和山の草抜きとゴミ拾いを行いました。その後、愛島に向かい、前日不在でお配りできなかった菓子の配付の他、集会所における茶話会に全グループが参加しました。両日の茶話会とも、尚絅学院大学教授太田健児先生、同大学エクステンションセンターでボランティア活動の中心として活動しておられる庄司則雄さま、佐々木真理さま、さらに同大学学生達多数のご協力を賜りました。集会所における茶話会は、実際には、尚絅学院大学ならびに本学の合同主催茶話会でもありました。そのため、学生達は元閖上地区の住人の方々ならびに同世代の尚絅学院大学の学生達とも交流を重ねることができ、貴重な時間を過ごすことが出来ました。被災地の復旧は確かに進んでいます。しかし、被災者の方々と言葉を重ねると、自ずと、心の内や生活再建の困難、生き残った者の哀しさやつらさに触れざるをえません。学生達はそれぞれ様々な思いを受けた取ったようでした。

実質的には1日半という短い期間でしたが、愛島仮設住宅における屋内外の活動、閖上小学校でのキャンドルナイト設営手伝い、また日和山の清掃、いずれの活動も学生達は心をこめて、一所懸命やってくれました。約1年ぶりでしたが、住民の方々が千葉から来た敬愛大生を覚えていてくださいました。普段は閑散としているという集会所が、活動した2日間は大盛況だったとのことです。昨年もお目にかかった愛島の方々から、また会えたね、また来てくれて嬉しい、ありがとう、という言葉を何度も頂戴しました。愛島の方々にこうして私たちが温かく迎えられたのは、昨年度の学生たちのおかげです。

帰路のバスの中で、学生達一人一人に今回のボランティア活動に参加した感想を一言述べたもらったところ、だれもが現地に行って学ぶことの多さに圧倒されたとの感想と今後も被災者に寄り添うボランティア活動を続けたいとの抱負を述べていました。今年度も学外授業を実施することが出来て本当に良かったです。「被災地のことを忘れない」とともに「継続すること」の大切さを改めてかみしめた2日間でした。

最後に、多くの方々のご支援・ご協力のおかげで、昨年に引き続き被災地においてボランティア活動を実施することができたこと、深く感謝申し上げます。(櫛田 久代記)

清掃後の日和山

敬天愛人花壇の再整備作業