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学外授業@宮城県(2011年9月21~23日)

東日本大地震の被災地で「敬天愛人」を実践する。

愛島東部団地(名取市仮設住宅)にて

 宮城県名取市にある尚絅学院大学のご協力を得て、本学の学生達が被災地でのボランティア活動に従事してきました。国際学部から25人経済学部から3人の計28人(内7人はネパール、バングラデッシュ、ベトナム、中国、モンゴルからの留学生)が参加しました。また、今回、学生の引率には水口、櫛田、八代が当たりました。

 21日台風15号の北上と共に千葉を出発し仙台に移動するという悪天候で、東北自動車道が途中福島県郡山で通行止めになったこともあり、仙台到着まで9時間かかりました。そのため、1日目予定していた尚絅学院大学の学生達との交流会は残念ながら中止となりました。

 宮城県2日目は、午前中、尚絅学院大学庄司先生のご案内で特別に視察許可を得て、東日本大地震による大津波で大きな被害を受けた名取市閖上(ゆりあげ)地区を視察しました。この地区だけで約1,000人の方が津波でお亡くなりになられています。現地に入ると、目の当たりにする光景に学生一同言葉を失っていました。今も回収されず放置されている漁船やボートがちらほら残るとともに、あちこちでがれきの山が連なり、地区一番の小高い丘日和山(ひよりやま)よりも大きくそびえ立っていました。地区の鎮守の神社閖上湊神社がある日和山から辺り一面を見渡しましたが、かつて涼やかな松原が広がり、家並みが美しかった風光明媚な地域は、海岸線まで家一軒残らず真っ平らで、松原は見る影もありませんでした。3階建ての建物を呑み込む津波は、神社の社殿をも押し流しており、現在そこには鎮魂の卒塔婆が祀られていました。

 お昼前に閖上地区の方々が暮らす愛島東部団地(名取市仮設住宅)に入りました。今回、敬愛大学の学生達には、「花のある暮らし」の提供を目的に、仮設住宅の共同花壇造り(3カ所)と共に、200世帯への鉢植えの提供と各世帯の朝顔の蔓の撤去作業という大仕事を任されていました。また、既に現地を拠点に活動している尚絅学院大学の学生達のアドバイスを受けて、集会所では「心をつなぐ語らいの時間」(喫茶スペース主催)を持ちました。2日目午後と3日目午前という短い時間でしたが、2日間の屋内外のボランティア活動を通して、被災した方々と貴重な時間をご一緒し色々なお話しを伺うことができました。お話しを聞かせていただいたことで、むしろ学生達の方が、元気をもらっていました。雨天の中、無事造り終えた花壇には、バラが咲いています。春には植えた球根から水仙やチューリップが花開く予定です。

 ちなみに、23日の帰路は、東北自動車道の飯坂インターチェンジ付近で起きた土砂崩れの影響で大渋滞に遭い、無事大学に到着するまで7時間半を要しました。天候には恵まれませんでしたが、今回の学外授業で学生達が学んだことの意義は大きかったと思います。最後に、この学外授業は、来年度以降も継続していく予定です。<水口・櫛田>

名取市閖上(ゆりあげ)地区の日和山に登る

日和山にて尚絅学院大学の庄司先生から被災状況の説明を受ける学生達

日和山にて

チーバくんは集会所でも大人気

学生達が丹精込めて作った花壇