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ホーム  > 経済学部だより  > 【経済学科】2016年度 地方自治論実習~戸田市政策研究所篇(2016年12月2日)

【経済学科】2016年度 地方自治論実習~戸田市政策研究所篇(2016年12月2日)

 毎年8~9月にかけて、経済学科公共経済コースの目玉プログラムの1つである地方自治論実習(自治体職員を目指す経済学科の学生のために特別に用意された約1ヶ月にわたる政策形成インターンシップ)を行っています。今年度は、全部で5名の学生が参加しました。そのうち、埼玉県春日部市のかすかべ未来研究所で実習を行った2名の学生の様子については、すでに9月8日付けの「経済学部だより」でご紹介しました。
 遅くなりましたが、今回は埼玉県戸田市の戸田市政策研究所で実習を行った3名の学生の実習中の様子をご紹介します。

 戸田市政策研究所での実習は、今年度は8月5日に始まり、9月15日の提言発表会をもって終了しました。3名の学生が、以下のようなテーマで地域課題を解決するための施策について研究し、提言しました(本学の学生のほかに、他大学の実習生が1名いました)。

  • 彩湖・道満グリーンパーク中心のレンタサイクル観光~水と緑のまちでサイクリング~ (A君)
  • Twitterを利用した若年層への情報発信方法(T君)
  • 親子で一緒に外遊び!~上部公園でスポーツ用具の無料貸出し~(H君)

 実習生は、基本的に週に3日ずつ、約1ヶ月間にわたって政策研究所(戸田市役所)に通勤しました。その間、政策研究所の職員さんにご指導いただき、必要に応じて関連する部署の職員さんにもご助言をいただいて、各自で設定した政策研究テーマに沿って、具体的な施策を検討し、提言書にまとめました。中には、炎天下にもかかわらず自転車で現地調査に出かけ、より安全なサイクリングルートの設計に活かすなど、「足を使って」施策作りに励んだ学生もいました。

提言書作りをするH君(左)とA君

提言発表の様子(立っているのがA君、手前中央が神保市長、その右は石津副市長

 実習生は、担当職員の方の手厚いご指導のお蔭で9月初めまでには提言書を書き上げ、9月15日の提言発表会に臨みました。当日は、市長公室で神保国男市長、石津賢治副市長に1人ずつ提言を発表しました。パワーポイントを使って、提言の要点を報告する形式でした。事前に練習を重ねてきたとはいえ、市長に直接提言を発表するのは大変な緊張だったようです。
 私も発表会に同席しましたが、発表会が終わった直後の実習生のホッとした表情がなんとも印象的でした。なお、当日は、地元のケーブルテレビ局も取材に来ていて、実習生はインタビューも受けていました。発表会の様子は翌日のニュースで放送されました。

発表するT君の様子

H君(右端)の発表の様子

地元ケーブルテレビ局の取材も受けました

市長に提言書を渡して記念撮影

 ところで、戸田市は今年で市制施行50周年を迎え、10月1日には記念式典が行われました。実習期間がその直前に当たっており、政策研究所を所管する政策秘書室がその準備を担当していたため、実習生たちは大きなイベントを準備する職員の皆さんの姿も見ることができたようです。これまでの年にはなかった貴重な経験ができたのではないでしょうか。

 また、おととし政策研究所でのインターンシップを経験し、念願かなって今年4月に戸田市役所に入庁(就職)した池田久瑠美さんも、折に触れて後輩である今年の実習生を励ましてくれたそうです。部署は違っても、実習先に大学の先輩がいてくれるのは力強いですよね。

 最後になりましたが、お忙しい中、今年も実習生を受け入れてくださいました戸田市の神保国男市長をはじめ、実習生に丁寧なご指導を賜りました戸田市政策研究所の皆様、とりわけ長谷川昌之係長に、心よりお礼申し上げます。さらに、この地方自治論実習をご担当いただいている牧瀬稔先生(本学非常勤講師)にも、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

(追記)昨年度、インターンシップ実習を行った時田裕也君が戸田市職員採用試験に合格し、来年4月から戸田市職員として働くことになりました。インターンシップでの経験を最大限に活かして、戸田市民の福祉の増進に大きく貢献してくれることを期待しています。おめでとうございます。

写真:工藤(IR企画室)・金子(経済学部 教授)、文責:金子