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中心市街地における近隣型商店街の活性化:サンフランシスコ市の事例研究 畢滔滔先生

私は平成20年度アメリカのUniversity of California, Berkeleyで1年間在外研究を行いました。帰国後平成22年度から現在まで、文部科学省の科学研究費補助金を受け、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコ市の商店街を研究しています。

サンフランシスコ市はアメリカカリフォルニア州北部の大都市です。2010年市の人口は86万人であり、人口ではカリフォルニア州4番目の大都市です。しかし、同市の小売年間販売額は州の第3位とランキングされ、人口1人あたりの小売年間販売額は州の4大都市のトップです。小売集客力が高いだけではなく、サンフランシスコ市は、「近隣地区の連合市」(confederation of neighborhoods)とも呼ばれるように、個性的かつ活気あふれる近隣商店街は市街地の至る所にあります。これらの商店街は地元顧客だけではなく、アメリカ国内さらに世界中から観光客を惹き付けています。商店街に訪れる顧客は、買い物だけではなく、商店街でコミュニケーションをし、アメリカの他の大都市で味わうことができない近隣商店街の雰囲気を楽しむのです。サンフランシスコは、市内の美しい住宅街と活気あふれる近隣商店街のために、全米でもっとも住みたい町の上位5位に常に入っています。

ただし、サンフランシスコ市の近隣商店街は形成してから一貫して繁盛したわけではありません。1950年代にアメリカの他の大都市と同じように、市の商店街は衰退しました。しかし、他の多くの都市と異なり、1970年代以降サンフランシスコ市の近隣商店街は再生しました。私の研究テーマは、その再生の要因分析です。

活気あふれる商店街(サンフランシスコ市)

商店街の美しい建物(サンフランシスコ市)