和田ゼミでは、毎年ゼミ合宿を行っております。初年度は夏でしたが、様々な事情がありだいたい２月に行うようになりました。
ゼミ合宿の目的は、就職活動に備えることです。地理的に離れた場所に隔離されることで、緊張した中でゼミでどのようなことを勉強してきたのかをプレゼンできるように振り返ります。１時間ほどの講義で、ゼミの内容を振り返り総括します。その後、企業金融のロール・プレイイングゲームを行って、体感的、直感的にゼミの内容を覚えてもらいます。この過程はずっと１年間就職に向けてのゼミでの学習という目標を掲げて行ってきたことの集大成です。

また、携帯電話普及後の現代の若者は仲間内だけでしかコンタクトを取らないため、強制的に作業をしたり、長時間一緒に飲んだり同じ部屋で寝たりすることは、就職活動で協力していく体制をとるために必要不可欠です。やはりお酒の席を交えて、一昼夜一緒にいることで親睦がぐっと深まります。
飲み会では、学生に考えてもらったビンゴゲームや出し物をしていきます。ゼミ代表になった人たちは、他人のために頑張って準備をすることも学びます。
行っていることはシンプルなのですが、先輩にも参加してもらって、お風呂に入りながらリラックスして面接や就職のまわり方などを学んでもらうこのやり方は、行った学生にはとても好評です。そのうちの数名は数日後には企業を回り始め、面接を突破していきます。ゼミ合宿は学生にも教員にも負担がかかりますが、大きな収穫があると考えています。

（経済学部教授 和田良子）