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第8回日本語弁論大会を開催しました

学部対抗戦は5点差で国際学部が3年連続勝利!
2009年11月29日(日曜日・敬愛フェスティバル2日目)に、第8回日本語弁論大会を開催しました。

本学で学ぶ外国人留学生が出場する「第8回日本語弁論大会」が、大いに盛りあがりました。激戦の結果、今年は陳愛虹さん(中国・経済学部2年)が最優秀賞、高鈺洋さん(中国・国際学部交換留学生)が優秀賞を獲得しました。
後援をいただいた千葉商工会議所の皆様、ご来場いただいた皆様、有り難うございました。

出場学生・演題

学部氏名学年出身国演題
経済楊 瑜3年中国留学生の就職事情
李 太俊3年中国戦略的投資へ~
私の提案
最優
秀賞
陳 愛虹2年中国私の好きな言葉
薛 秀方2年中国金融危機から考えたこと
国際ビンディ ダニル サリ プトリ4年インドネシア私の将来の夢
梅 路寛3年中国日本人の気の付かない
日本語
ギミル ハリ パラサド1年ネパール世界経済不況と
日本への提案
優秀賞高 鈺洋交換留学生中国留学 ― 自己改革

入賞者の発表内容

最優秀賞 「私の好きな言葉」 陳愛虹さん

陳 愛虹 さん

私は経済学部2年生の陳愛虹と申します。4年前に中国の福建省から来ました。今日は「私の好きな言葉」について、発表したいと思います。

日本に来て5年目となりますが、私が特に好きになった日本語があります。それは、日本人がよく使う「頑張って!」と言う言葉です。
日本では、アルバイトの仲間同士で「頑張ってネ!」とお互いに声をかけたりしますし、大学でも友達同士で「勉強頑張っていますか?」とか「次の授業頑張って下さいね!」と声を掛けたりします。
しかし、中国人である私からすると、挨拶の時に「頑張って!」という言葉を使うことは、最初のうちはなかなかピンときませんでした。それは「頑張って!」という言葉の使い方が日本と中国ではことなるからです。

日本語の「頑張って!」を中国語に訳しますと、「加油(ジアーユー)」、「加」えるに「油」と書きます。文字通りエンジンや火に油を加えるという意味で、おそらく自動車みたいにガソリンを注いだらよく動いてくれるというイメージを基にして出来た言葉なのでしょう。あるいは、皆さんもご存知の通り中華料理には油をたくさん使いますから、人間にも油を補給することでエネルギーとなり元気が出てくることから、「加油」と表現するのでしょう。そのため中国の運動会では、リレーや綱引きなどの試合になると「加油!加油!」と大きな声で叫び、その場の雰囲気を盛り上げて応援します。(皆さん、中国で行なわれた北京オリンピックの際「加油!加油!」と中国人が応援していたのを覚えていますか?どうですか?) ただし、運動会や試合での特別の応援のような場合以外には「加油」というかけ声は、私たち中国人はあまり口にしない言葉でもあります。もし中国人同士が、普段の挨拶でいきなり「加油」と言ったなら、相手は「なぜ?」と困惑してしまうことでしょう。

日本人が日常の挨拶の際によく使っているこの「頑張ってね!」という言葉ですが、よく考えてみると、生活や仕事に対する日本人の真剣さと努力の表われではないかと私は思います。言い換えれば「どんな困ったことがあっても、前向きに頑張って必ず乗り越えて行きましょう!」というお互いの励ましの言葉ではないかと思います。
そんな思いから、私は中国にいる家族や友達と普段の挨拶をする時にも、意識的に「加油」という言葉を使うようになりました。皆と一緒に「頑張っていきたい」という気持ちを言葉にして表したいからです。今では、私が「加油」と言って挨拶をすると、皆も元気な声で「加油」と言って返事してくれるようになりました。

私は今、この「頑張って!」という日本語が大好きです。どんな苦しい時でも、常に平常心を維持し、笑顔を忘れずに「頑張った」結果、人はそれまで出来なかったことができるようになり、更なる成長を目指すようになるものだと私は思います。それゆえ、私自身これからも、いつも笑顔で「頑張りながら」、前向きに生きて行きたいと考えております。皆さんも何か苦労や困難に直面した時には、負けずに是非「頑張って下さい!」
聞いてくださって、ありがとうございます。

優秀賞 「留学-自己改革」 高鈺洋さん

高 鈺洋 さん

私は半年前に中国・北京から日本に来ました高鈺洋と申します。半年間過ぎ、日本での生活はまだ進行形、すなわち~ing(あい・えぬ・じー)の状態です。が私は大きく変わったように思われます。そこで今回、留学体験から学びそして成長した、と私自身実感している自分の変化をお話させていただきたいと思います。

北京第二外国語大学の1年生の時に、私はある親友から「機会があったら是非留学してみてね。留学は自分を成長させるから。」と言われました。その時、私は留学をただ異なる国で学生生活を過ごすことでしかないのではと思っていました。
今から思うと、留学生としての覚悟がないまま、来日しました。アパートに住み始めてすぐに、第一の難問が生じました。すなわち、日本での留学というのは、勉強だけをしていれば良いのではなく、まず一人で生活していくことであることに初めて気がつきました。それというのも母国・中国の大学では食事つきの宿舎があり、生活面では何の心配もなくただ勉学に集中すれば良かったからです。

これからが大変でした。と同時に私の自己改革の始まりでもありました。一人暮らしの経験のない私は、これからどう生活していくのか、皆目見当がつきませんでした。と言っても料理が出てくるわけがありませんので、生まれてこのかたやったことのない料理に初挑戦しました。スーパーで必要な野菜を買い、母からもらった料理ノートに従ってカレーを作ってみました。野菜を切ったり、煮込んだりすることは順調に行きました。しかし肝心なご飯作りでは悪戦苦闘しました。それは炊飯器を持っていなかったからです。しかたがないので鍋でご飯を炊きました。適当にお米とお水を入れて、そのまま煮れば良いのではと思い、実行しました。ところがご飯作りはそんなに甘いものではありませんでした。杓文字でかき混ぜながら、お米の出来具合を観察していましたが、食べ頃がなかなか判断できませんでした。「ちょっとお水が足りないのかな?」と思ったり、また「ちょっとお水が多いかな?」と悩んだりしました。とはいえ、水の補給を多く繰り返していたので、結局ご飯は私がイメージしていた「ふっくらとしたご飯」ではなくお粥状態になり、私はショックを受けてしまいました。私はご飯作りがこんなにも難しいのか、とつくづく思いました。私の初挑戦はかくも惨めな結果に終わりました。何事につけ初めてのチャレンジには失敗は付きものなので、私の場合もめげませんでしたが、これからの生活を考えると心細くなりました。「どうすれば良いの、才能がないから自炊をあきらめようかな?」と思っていると、ふと料理ノートに記されている母の一言が目に飛び込んできました。それは「困難があるかもしれないが、根性があればきっと大丈夫。」と。そう、根性です。私に今足りないのは根性なのです。一生懸命頑張り何回も挑戦すればきっと成功できるはずだと思って、翌日に、さらに次の日に、…それから1週間ご飯作りの「練習」をしました。娘を思う母の何気ない一言で、今では私は鍋でちゃんとしたご飯が作れるようになり、一人暮らしの食生活は軌道に乗りました。あれからの私は、一人暮らしに自信が持てるようになりました。今自立した個人として、留学生活を楽しんでおります。

振り返ってみると、来日する前は国内での大学生活は勉強中心で、一日三食を全部食堂に任せる生活を送っておりました。確かに、学力を向上させることは社会人になるための必要な準備です。でも一人の大人として、学力以外に一人で生きていく能力も身につけるべきだと気がつきました。
留学してから、学力の向上だけではなく生活も性格も成長できたと思います。一言というと、私は留学から人生の道を広げるチャンスをもらいました。この調子でこれからの人生も頑張っていける気がします。そして次の人にも「留学したら、成長できるよ!」と言えるようになるのではないかと思います。