| 景気動向指数などを見ると、長いデフレ局面からようやく回復基調に転換したように見えるが、それは果たして本物なのか。これまでの景気後退局面では消費の停滞が日本経済の大きな足枷となっていたが、消費は本当に回復基調にあるのだろうか。一方、IT化やグローバリゼーションの進む中で、各産業はどのような戦略のもとでこの経済停滞を乗り切ろうとしているのであろうか。本格的な景気回復と21世紀の日本経済の新たな発展にとって、消費者と産業の動向が鍵を握っていることは間違いない。現在日本経済が抱えている問題の多くはここに集約されているからである。
本年度の敬愛大学公開講座では、私たちが身近に接する外食産業、小売業、私鉄交通、地域産業などを取り上げ、消費と産業動向から見えてくる日本経済の将来について展望する。また、消費とは裏腹の関係にある年金や貯蓄、あるいは家庭におけるIT革命の進展が経済に及ぼす影響など、身近な問題を通して日本経済の将来について思いを巡らしていただければ幸いである。
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