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【経済学部】2016年度 地方自治論実習(かすかべ未来研究所篇)2016年9月8日

 経済学部経済学科では、自治体職員を目指す学生(3年生)を対象に、自治体での特別なインターンシップ(就業体験)を行っています。学生は、約1ヶ月間、地方自治の現場で政策作りに取り組み、提言をまとめて、最終的に理事者(市長、副市長、関係部署の部長等)にプレゼンテーションを行います。今年度も、埼玉県内の2つの自治体(春日部市、戸田市)で5名の学生がインターンシップを行っています。今回は、一足先に9月2日に実習が終了した春日部市・かすかべ未来研究所でのインターンシップの様子をご紹介します。

 春日部市は埼玉県の東部に位置し、江戸川を挟んで千葉県野田市と接している人口23.6万人の都市です。アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台としてご存知の方も多いでしょう。春日部市役所には、「市の未来を創造する政策づくりのために、調査研究を行い、課題の解決に役立つ提言・支援を行う」ための専門組織として「かすかべ未来研究所」が設置されています。自治体内に設置される政策づくりのための調査研究組織を「庁内シンクタンク」と言いますが、庁内シンクタンクを持つ自治体は全国的にまだ少なく、春日部市は先進的な自治体の1つです。敬愛大学では、昨年度からかすかべ未来研究所様にインターンシップ実習生を受け入れていただいています。今年度は2期生2名が実習に臨みました。
 実習は8月8日に始まり、それから9月2日まで週4日ずつ、毎日9時までに出勤し、お昼に1時間の休憩を挟んで17時15分まで「勤務」しました。昨年度は10時から16時まででしたが、実際の自治体職員となるべく同じスケジュールで働くことで、自治体職員の感覚をよりリアルに体験してもらいたいということで、今年度は1日あたりの勤務時間が長くなりました。
 実習期間中は、市民意識調査の集計補助や研究所が所管する業務の補助も経験させていただきながら、基本的には設定した政策研究テーマに沿って、政策提言(具体的な施策を提言する)づくりに取り組みました。

かすかべ未来研究所のある春日部市役所本庁舎

2人の実習生のデスクワークの様子

 実習生は、かすかべ未来研究所の職員さんやテーマに関係する部署の職員の方に指導・助言をいただきながら、事前に考えたテーマをより具体化させました。設定したテーマ(地域の課題)に関する春日部市の現状を調べ、その課題に対してどのような施策を行えばよいか、これまでに学んだ知識や経験を総動員して研究しました。その過程で、市内の公共施設(クリーンセンターや首都圏外郭放水路)に足を運んで、現場を直接見たことも、提言を考える上で役に立ったようです。
 実習生は、事前にそれぞれ
・安全・安心に暮らせる街へ(O君)
・家庭からのごみ減量促進策について(T君)

という政策研究テーマを設定していました(テーマ検討の様子については、6月23日付けの「経済学部だより」をご覧ください)。約1ヶ月の実習を経て、最終的には、
・水害から身を守るために(O君)
・全世代のごみ分別意識を高水準化政策~雑がみ分別から始める分別意識の向上~(T君)

というテーマで提言をまとめ、9月1日16時から副市長をはじめとする関係部署の部長等の前で発表しました。事前にしっかり練習していたからか、かなり緊張していたものの、落ち着いて分かりやすく発表できていました。理事者の皆様からは、「現状がよくまとまっている」、「提言は若者の発想で、良いと思う」、「市の課題をとらえた良い提言であり、具体的で分かりやすかった」といった講評をいただきました。実習生は2人とも、発表を終えて安堵するとともに、お褒めの言葉をいただき、とても嬉しそうでした。

副市長以下理事者の皆様に発表するO君

O君(左)の発表の様子

T君(手前)の発表の様子

環境経済部長にコメントをもらうT君

 実習生は、インターンシップ最終日の9月2日には石川良三市長と面会して、提言書を提出しました。約1ヶ月間のインターンシップで地域の課題を解決するための施策作りに取り組んだ体験は、将来自治体職員になったときに必ず役に立つはずです。自治体職員になるという目標に向かって、これからもよりいっそう努力を続けてほしいと思います。
 最後になりましたが、お忙しい中、今年度も実習生を受け入れてくださった春日部市の石川市長をはじめ、かすかべ未来研究所を所管する総合政策部政策課の皆様(とりわけ舟田様)、実習生を指導してくださった防災対策課および資源循環推進課の皆様に、心よりお礼申し上げます。
※戸田市政策研究所での実習は9月15日まで続きます。その様子は9月下旬に「経済学部だより」でお伝えします。また、10月16日(日)午後に、今年度の地方自治論実習の成果報告会を実施します(参加自由。当日は敬愛フェスティバル(大学祭)を開催しています)。その模様は、実習生の声と合わせて、10月下旬の「経済学部だより」でご報告します。

 写真:工藤(IR企画室)・金子(経済学部 教授) 文責:金子