敬愛大学 校友会報 -Keiai University Press-
HOME > OB・OGから > 物語には、 いくつもの側面がある。 ゼミで学んだことが
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敬愛大学校友会
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OB・OGから

 今年の3月に敬愛大学を卒業して4月から小学校の講師をしています。
 僕が大学時代に打ち込んだこと、それはズバリ授業です。当たり前のことかもしれないですが、それでも僕は4年間を通して授業に熱中したと胸を張って言いたいです。中でも一番印象に残っているのが、畑中ゼミでの『物語を読み解く』という課題です。それまでは明るい物語だと思っていた夏目漱石の『坊っちゃん』に、実は当時の社会的政治的状況を伝えるシリアスな側面があることを知り、本の読み方も物事の捉え方も変わりました。
 今、小学校で子どもたちと接する中でも、本を読む子どもたちに、「この本の主人公はこういう行動をしているけど、きみだったらどんな行動をする?」とか「この場面はどういうことだと思う?」と話しかけて、その子なりの見方や考え方を引き出すようにしています。そうして、本を読む面白さはもちろん、1冊の本の中には、いろいろな側面があることを伝えられたらいいですね。
 小学校の先生はとてもハードで、やらなければならないことがびっしりあります。大学時代は教育実習で4週間実習をしましたし、教職版のインターンともいえる「ちば!!教職たまごプロジェクト」で、小学校での研修に参加して、学校の様子は知っているように思っていたのですが、学生時代に見ていたのは、仕事のほんの一部だったことが勤めはじめてから分かりました。怪我や事故、アレルギーのことなど細かなところに気をつけなくてはならないですし、事務仕事は多いし、もちろん授業の準備もあります。でもそれら一つひとつが子どものためなのだと思いながら毎日奮闘しています。
 そうそう、職場には敬愛大学出身の先輩が2人いるんですよ。いろいろ面倒を見くれたり、さまざまな場面で声を掛けてくれたりするのも嬉しいですね。敬愛大学では、先生になっている先輩が多いので、とても心強いです。これからいろいろな学年の、さまざまな個性を持った子どもたちに出合っていくのでしょうが、一人ひとりに誠実に向き合っていける先生になりたいですね。

 

voice keiai
渡辺由樹
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