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ホーム  > キャンパスライフ  > 外国人留学生の受け入れ  > 外国人留学生による日本語弁論大会  > 第15回日本語弁論大会を開催しました。

第15回日本語弁論大会を開催しました。

最優秀賞は、国際学部2年の王堯玉さん!


平成28年10月16日(日曜日・敬愛フェスティバル2日目)に、第15回日本語弁論大会が開催されました。

今年のテーマは、「日本で見つけた宝物」。本学で学ぶ外国人留学生6名の発表に加えて、第11回大会から始めた千葉県内の日本語学校等で学ぶ留学生3名も迎えて、各人の主張や提言などを熱く語ってもらいました。また特別審査員として、日頃ご指導をいただいている千葉市稲毛区の橘高俊区長にもご助言をいただきました。

厳正な審査の結果、今年は第1部(本学学生の部)では王堯玉さん(中国・国際学部2年・山本健ゼミ)が、第2部(日本語学校等の学生の部)ではニエメライネン ヘンリさん(フィンランド・神田外語大学留学生別科が最優秀賞を受賞されました。また全発表者を対象とした審査員特別賞を、ガイダネ アンタラさん(インド・双葉外語学校)が受賞され、橘稲毛区長から楯が贈られました。
 
ご来場いただいた皆様、有り難うございました。
【第1部】氏名学部学年出身演題
汪 江平経済2年中国尊敬する日本人の考え方
包 永生国際2年中国日本に来て得た三つの宝
グェン タン ロン 国際2年ベトナム自信を持つ勇気
アブディラシドフ ダブラット国際2年ウズベキスタン親友
タクリ パリチィト 経済2年ネパールマナーの大切さ
最優秀賞王 堯玉国際2年中国礼儀とミックス文化

【第2部】氏名学部出身演題
最優秀賞ニエメライネン ヘンリ神田外語大学留学生別科フィンランド大事な意味を伝える普通の言葉
コン ナヨンTokyo One日本語学校千葉本校韓国日本に来てみて
審査員特別賞ガイダネ アンタラ双葉外語学校インド三つの星見つけた

審査の時間を利用して、チーバくん大使(正式名称:チーバくんと共に千葉県の魅力を海外に向けて発信する大使)として活躍中のケーシー ビザエさん(千葉商科大学)に、大使としての活動や外国人から見た千葉県の魅力をお話しいただきました。また千葉市国際交流協会の柿沼様からは、千葉市の国際交流推進事業や外国人留学生交流員制度について、ご説明いただきました。ありがとうございました。

入賞者の発表内容

第1部 最優秀賞 王堯玉 「礼儀とミックス文化」

 日本に来て、もう二年半になりました。この間、様々な日本人と出会って強く感じたのは「礼儀の重視」と「新たな物事の追求」です。
 突然ですが、皆さんは今までにこのような経験をしたことがありましたか。日本で慣れたことを帰国してから思わずやってしまったことを。というのは、私は日本に来て半年後に一度帰国しました。その時、おじが私の家に来たので、きっとお辞儀をしたのでしょう。おじが帰った後で父親が笑いながら「あなたは日本人とそっくりですね、いつもお辞儀をする」と言ってくれました。私は「あ、本当?私は全然気づかなかった」と言って、私の行動にびっくりしました。
 中国は昔「礼儀を重んじる国」として世界に知られていました。しかし、日本に来てから日本人の行動を見ていると「今の世界で日本人ほど礼儀を重んじる国はないのではないか」という感じを持ちようになりました。電車でも電話をかけることなく、静かに本を読んだり、ゲームをやったり、車内でゆっくり休めることは最高だと思いました。日本人の「他人に迷惑をかけないように」との気持ちをよく理解できるようになりました。そして、日本語学校で勉強した教科書の第一課も「初めまして、よろしくお願いします」と基本的な挨拶から始まります。日本人はどんな場合でも礼儀を忘れずに行動しています。
 もう一つの宝物は物事に対し、「新たな物事の追求」であります。私は日本に留学を選んだ一つの理由は日本では漢字を使っているので、簡単だと思いました。しかし、日本語の勉強を始めると先生は「日本語ではふりかな、カタカナ、漢字があるよ」と言いました。私は驚き、「え、漢字だけじゃないの」と言うと、先生は笑いながら「漢字だけじゃないよ、日本語は英語と漢字を混ぜて、カタカナと漢字を作った。そして、ふりかなは日本人で創造した中国のピンインのようなものだ。これはミックス文化だ」と言いました。私は「え、ミックス文化?」と驚きました。ここで初めて「ミックス文化」という言葉を聞きました。
 ところで皆さん、「花札」というものを聞いたことがありますか?私は二年の前期で日本文化論の授業で初めて「花札」を聞きました。これは昔から日本に特別なカードゲームとして人気があったそうです。この「花札」の背後の図柄からは文化の流れを知ることもできるそうです。例えば、一月は日本の正月でしょう。その時に日本の道を歩いていると、各家々で松で作ったお飾りをよく見かけます。それを日本では「門松」と言い、日本の正月に松は欠くことのできない必要なものだから、一月に松を描いたのでしょう。「花札」の背後に松や梅や桜など12種類の花が描かれ、それぞれの一つの花には、毎月の特徴として違っています。しかし、このような花の文化は大体中国から入ってきました。中国で松は長生きできるイメージがあり、国家の永遠を願う意味でもあります。日本ではこの意味を使って、正月に神様を迎えるための門松になりました。
 「花札」のような遊ぶ道具から、茶道や書道、庭園などを含め、いずれも外国伝来のものに日本人の長い時間の努力によって新たなものとして作り上げられ、その上でバランスよくミックスされたという感じがします。つまり、外来の物事の長所と日本人固有のものを結合して、新しいものを作り上げるのは「ミックス文化」だと思います。
中国の名著「荘子」の中に「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があります。これは、井戸の中に住んでいる蛙は、井戸の中だけの世界が全てで他の世界を知らないという意味です。狭い見識にとれわれ、他に広い世界があることを知らないで、自分の住んでいるところが全てだと思い込んでいる人のことを言うたとえです。
日本に留学してからこれまでの間に、私は違う文化を感じながら急速に成長しましたが、まだ日本のいいところを見つけていません。井の中の蛙にならないように私の知らないいいところをこれからたくさん見つけ、日本の生活をもっと理解できるようにするためにも頑張ります。
 私の発表は以上です。ご清聴ありがとうございました。

第2部 最優秀賞 ニエメライネン ヘンリ 「大事な意味を伝える普通の言葉」

 今年の春日本へ来ました。最初はあまり日本語が喋れませんでした。その時、とってもゆっくりな日本語しかわかりませんでした。
 日本で店やコンビニに入ると、店の人は大きな声でいらっしゃいませと言います。フィンランドではこういうことがありません。店に入っても店の人は何も言わないので、日本で初めて聞いた時本当にびっくりしました。わたしは日本人にとても速いスピードでいらっしゃいませと言われました。全然わかりませんでした。どうして大きな声で言うのだろうと思いました。何かの間違えだと思いました。でも、店の人は元気に、笑顔で、もう一回いらっしゃいませと言いました、わたしはもっとびっくりしました。3週間ぐらい、いらっしゃいませという言葉の意味がわかりませんでした。何回も聞いた後で、友達がいらっしゃいませという意味を説明してくれました。そんなに簡単な言葉について困っていたわけです。
 国が違えば、人も違います。言語も違います。文化も違います。自分にとって最も興味深い違いは考え方です。フィンランドは個性的な人です。何でも自分でやります。一人で働きます。一人で勉強します。学校で部活とかサークルなどがありません。ですから、例えば、サッカーをやりたい人は学校の中ではできません。クラブがありますが、学校と関係がありません。自分が住んでいる場所の地域のクラブを探さなければなりません。良いクラブを見つけたら、そのクラブでサッカーができます。これは日本人にとって信じられないと思いませんか。日本人はいつもグループで何かをやりますよね。グループで働きます。グループで考えます。グループで話します。フィンランド人の反対です。
 私は日本の大学でサークルに入りました。いつも練習の時メンバーが来たら、そのメンバーは元気な声で挨拶しています。何回もおはようと聞きました。何回も頑張ろうと聞きました。日本では学校とか部活が終わったら、みんなで挨拶します。駅で別れる時グループで、まるくなってお疲れ様と言ったり、さっきあったことを話したりしています。どうしてすぐに別れないのでしょうか。
 ちなみに、フィンランドの挨拶は全然ちがいます。例えば、中学生の時野球のチームに入りました。練習に着いたとき、こんにちはしか言いません。練習の時、頑張ろうと言いません。練習が終わったとき、お疲れ様と言いません。あまり声を出しません。別れるとき、円くならないで、「じゃあね」しか言いません。すぐに帰ります。日本で私の大学の近くに高校があります。そこで、高校野球のチームの練習を見たことがあります。いつも大きな声で何か叫んでいます。多分チームメイトを励ましているのでしょう。フィンランド人にとってうるさいかもしれません。
 考えかたが違いますから、日本の挨拶はフィンランド人にとって興味深いです。フィンランドで人はあまり挨拶していませんが、日本ではいつも元気で大きな声で挨拶しています。わたしは元気な挨拶を言ったり聞いたりすると、元気になります。日本へ来るとき、日本人は静かというイメージを持っていましたが、日本の挨拶はぜんぜん静かじゃないんじゃないでしょうか。
 今年は疲れている時が何回もありました。難しい時もあったし、困っている時もあったし、悲しい時もあったし、本当にどうしようと思いました。国へ帰りたい感じもありました。こういうとき頑張ろうと聞きたいと思いませんか。自分にとって挨拶は大事なことです。聞くと、嬉しいです。言うと、元気になります。
 日本の挨拶について、日本人はこんな当たり前のことについてあまり考えないでしょう。最初は自分にとって怖いことでした。今は慣れて、すごく大切なことになりました。挨拶は本当に大事な意味を伝えるでしょう。例えば、国の友達に頑張るという言葉の意味が説明できません。実際に体験してこそ、本当の意味がわかります。最初は本当の意味がわからなくて、びっくりしました。今は頑張ろうと聞くと、嬉しいです。お疲れ様と聞くと嬉しいです。これの意味は芬蘭語の直訳がありません。この本当に大切な短い言葉を聞くと、とても嬉しいです。こういう挨拶は世界の中で珍しいことでしょう。ですから、皆さん、今度頑張ろうと言う時、愛おしさを覚えませんか? お疲れ様と言う時、ぜひ誇りを持ってください。自分にとって、本当に日本の宝物です。